コラム

 公開日: 2016-03-13 

マナーうんちく話1181《通夜の席で線香・ローソクを絶やさないわけと「枕飯」》

少子多死社会を迎え、身近で葬儀に向かい合うことは多々あると思います。
最近は昔と異なり、自宅より病院で最期を迎える人が多くなり、加えて葬儀の殆ど葬儀会社が取り仕切るので、死にまつわる儀式を直接執り行う機会がめっきり少なくなってきました。

そのせいでしょうか、その儀式の意味が正しく認識されていない気がしてなりません。儀式の意味や意義を正しく理解していただきたいものです。

神様(神道)・仏様(仏教)の国日本では、結婚式は「神前式」から「キリスト教スタイル」に大幅に変化しましたが、葬式は依然として「仏式」が主流を占めています。恐らくこのスタイルは変わることはあまりないでしょう。

ただ、自宅で葬儀がとりおこなわれるケースはめっきり無くなり、殆ど葬儀会館で執り行われるケースが増えたため、本来の意味を知らなくてもいいようになったことも事実です。
なんだか複雑な思いですね。

そこで、死にまつわる色々な儀式の意味をシリーズで考えて行きたいと思います。最初は私が担当した数々の冠婚葬祭講座で関心が高かった「枕飯」を取り上げてみます。

故人を北まくらにして、枕許にご飯をお供えして、線香とろうそくをともします。これが「枕飯」です。

枕飯のご飯は大もりにして、それに箸を立てますが、これは「食べる人が決まっている」ことを意味します。

さらに、このご飯を焚く場合には、日常使用している釜ではなく、別の釜を使用して、故人の分だけの量を焚くのが一般的です。

今でもご近所の方が亡くなられたら、その講仲間が枕飯を焚く習慣がある地域もあります。一合の米を鍋で焚くケースが多いようです。

昔は葬儀が終われば「野辺送り」があるわけですが、枕飯は喪主の妻がもっていましたね。

ちなみに、死者を北枕にするのは、「お釈迦様が亡くなる時の寝姿にあやかり、死者が成仏するようにするため」だとされています。

ではなぜ枕飯を焚いて死者に備えるのでしょうか?
もともと米には「霊力」があると思われていたからです。

人が亡くなるとその魂がどこかに連れて行かれると言う不安と、魂が抜け出た後の抜け殻に魔物が侵入してくると言う二つの大きな不安が生じます。

だから霊力が宿っている米でこさえた枕飯と、ろうそくや線香の火の力でもって、魔物の侵入を防ぐわけです。

通夜の席で、ろうそくや線香を耐えさない理屈がお解りいただけたと思います。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1578《「形」より「心」!? 本当のマナー美人になるには・・・。》

マナーは時と場合により発揮の仕方は異なります。不易流行的側面もあります。だから様々な経験を経て、苦労し...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1577《勧善懲悪とマナー》

前回赤穂浪士に触れましたが、それに匹敵するくらいミリオンセラーになったのが水戸黄門ではないでしょうか。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1576《歴史上の大事件の裏にはマナーが関わっていた(赤穂浪士の討ち入りとマナー

12月14日は日本人なら誰しも知っている歴史上の大事件が起きた日ですね。小説、浄瑠璃、映画、テレビでおなじみ...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1575《日本人なら知っておきたい年末の大切な歳時「正月事始め」》

今年は真冬になるのが早かった気がしますが、如何でしょうか。ところで最近、都会においても、猿や猪が出現して...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ