コラム

2016-03-12

マナーうんちく話1180《感動を呼ぶ去り際の挨拶(態度・表情)》

コミュニケーション講座などで、喋り方のポイントを勉強する機会は多いと思いますが、人前でしゃべる時は、話し方も大切ですが、それに伴う態度や表情はとても大切です。

●態度と表情
雄弁のコツは「一に態度、二に態度、三にも態度」と言われています。
つまり、態度がモノを言うということです。

聞き手は当然耳で話を聞きますが、同時にその目はしっかり態度を見ています。
真摯な態度で臨んで下さい。

○最初と最後のお辞儀ポイントは、姿勢を正し、手は両脇につけ、聞き手の目を見て、聞き手の足先が見える位頭を下げます。下げる時は早く、あげる時はゆっくりです。
特に大人数の場合は、遠方の人は見難いので、頭を下げる時には大袈裟すぎるくらいがお勧めです。

○話は口先だけでなく、身体全体でする。
身振り手振りが有れば聞き手は退屈しません。それどころか、会話の強力な助人になってくれます。加えて聞き手に掌を見せると言うことは、それだけ誠意が伝わると言われています。

○背筋を伸ばし、頬笑みをお忘れなく。

詳しい数字は話の内容や聞き手の関心度にもよりますが、話の内容は一時間も経過すれば約半数が、一週間経過すれば8割以上が忘れ去られます。しかし真面目な態度は意外に残るものです。

●その他
○「相手と同じ目の高さ」で話すのが話術の基本ですが、これは同じ心の高さにも繋がります。私も多人数の場合は別ですが、数十人位でしたら、壇上ではなく、聞き手と同じ高さで喋るようにしています。これが意外に好感を持たれます。臨機応変にどうぞ。

○「寸鉄人を殺す」と言う言葉があります。
ちょっとした言葉でも相手に強力なダメージを与えます。しかし、その逆もあります。つまり「寸鉄人を活かす」とでもいいましょうか、短い言葉でも人を感動させます。例えば「皆さんと一緒に働けて本当に幸せでした」「皆様のお陰です」等の言葉はお勧めです。

○聞き手に応じた話し方をして下さい。
話の内容に聞き惚れる人もいれば、美しい声や言葉に好感を抱く人もいます。また話し手の迫力に感動する人もいれば、静かに語りかけるのが良い場合があります。

加えて、聞き手は話を期待しているか、期待していないか、好感を持たれていないか等を計算して話を進めて下さい。普段からネタを沢山用意しておくことが望ましいですが、場数を踏むことも大切です。

以上は簡単なようですが、一筋縄ではいきません。
先ずは人格を磨き、心を豊かにすることが大切です。

また、去り際、引き際、別れ際等とかく「際」がつく場合は、その人の人格が露見しがちで、マナーもそうです。

普段は皆マナーには気を使います。しかし急いでいる時や窮地に陥った時にはそこまで気が回らなくなります。去り際は特に注意して下さい。
いつ、どこでまた縁があるかも解りません。

かつて日本人は、何事においても「礼に始まり礼に終わる」といわれました。

そして礼の本質は「感謝や思いやりの心」を、言葉や態度などで具体的に表現したものです。つまり私利私欲に走るのではなく、部下のためにどのように接してきたかが大切です。

それに、去り際を潔く美しく飾りたいと思う「豊かな心」が加味されれば、感動を与える挨拶になるでしょう。

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マナー講師 平松幹夫

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