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 公開日: 2010-12-29  最終更新日: 2012-04-20

マナーうんちく話32≪お正月は誰とお祝いする行事なの?≫


マナーうんちく話32《お正月は誰とお祝いする行事なの?》

家にお迎えした年神様と共にお祝いする正月行事あれこれ。前回の続きです。

初詣
江戸時代頃から始まったようです。元々、近所にある氏神様にお参りしていたのが、次第に有名な神社へとなびいていきました。明治に入り蒸気機関車の出現と共に一気に広がったということは容易に推測できます。今では自家用車・バス・電車等なんでもありで、すっかり定着しました。身を清めてお参りするのがマナーです。
JRの電車内にも「2011年兎年の初詣」の宣伝が掲載されています。多様な交通機関・旅行会社の戦略も、初詣の普及に大きく貢献したようですね。

年始回り
年始回りは松の内に済ませばよいとされています。一般的には予約なしで伺いますが、玄関先で失礼します。短時間で辞するのがマナーです。仕事関係においては慣例に従ったらよいでしょうが、一般的には日頃お世話になっている人や、夫婦の実家くらいでしょうか。

書き初め
新年の抱負や目標になる言葉を書きますね。また字が上手になる願いも込められています。
何時も感心しますが、文字を「一種の芸術」としてとらえる感性はすばらしいですよね。
英語やドイツ語には見られないようですが、恐らく日本と中国位ではないでしょうか。
いずれにせよ、字が上手な人は羨ましいです。
江戸時代には武士のみならず、一般庶民の子ども達も寺子屋で字を習っていたので、親も子供に字を上手に書かせたい、子どもも書きたいという双方の気持ちが合い成って定着したのではないでしょうか。当時、日本人の修学率は世界一だったそうです。すごいです。

初夢
幼い頃、縁起の良い夢にあやかろうと、蒲団の下に「七福神の絵」を置いて寝た記憶をお持ちの方も多いかと思います。何時見る夢を初夢と言うか諸説ありますが、元旦から3日くらいの間に見るのが一般的です。夢で吉兆を占う伝統は古くから存在していましたが、特に初夢の関心は高かったようです。「一富士・二鷹・三茄子」は御承知の通りです。
※元旦にさらに詳しく取り上げる予定です。御期待下さい。良いことありそうです!

七草粥
正月の御馳走で弱った胃腸をねぎらうためと、冬に不足しがちな野菜を補うために、1月7日の朝に食べます。万病を寄せ付けないという言い伝えがあります。
ちなみに「春の七草」は食用で、「秋の七草」は観賞用です。

鏡開き
1月11日に、神様にお供えしていた鏡餅を割って食べる行事です。武士が「切る」というのを嫌ったので、刃物を使わずに砕きます。ぜんざいやお汁粉、雑煮でどうぞ。
年神様のよりどころだった鏡餅を食すことで、その御利益を頂戴するとともに、無病息災を祈願します。毎年1月11日に行い、これで正月に区切りをつけ日常生活に戻ります。

とんど焼き(左義長)
正月飾りや書き初めを燃やす行事です。その火で焼いた餅を食べると病気にならない。また燃やした火が高く上がると字が上手になるといわれております。そしてこの煙に載って年神様は天上にお帰りになられます。ありがとうございました。
全国各地で広く見られますが、地方により呼び方は異なります。岡山は「とんどやき」と言いますが正式には「左義長(さぎちょう)」です。1月15日に行います。

【ここで今までのまとめと復讐です】

①「明けましておめでとうございます」は本来誰に対して言う言葉ですか?
⇒勿論色々な人に言いますが、本来はお迎えした「年神様」に対して申します。

②「祝い箸」は誰と食べる時に使用する箸でしょうか?
⇒「年神様」と共に、新年を祝い、多幸を祈念しながら共に食す時に使用します。
 今では正月のみならず、「祝いの席」で使用します。

③「おせち料理」「お雑煮」は本来どんな目的で作られたのですか?
⇒本来は「年神様」にお供えするために作り、それを「祝い箸」で共に食しました。
 
④「お年玉」のルーツは何ですか?
⇒「年神様にお供えしたおもち」です。それを下げて分けたのが始まりです。

⑤「お屠蘇のマナー」は?
⇒新年のあいさつを交わして、「年の若い順」にいただくのがマナーです。おせち、お雑煮を頂くのはこの後です。

⑥「正月の祝い花」。それに適した花は何ですか?
⇒正月は「松の節句」ともいわれ、松が主流になります。この他、竹・梅・福寿草、葉ボタン・雪柳・椿・南天・水仙・千両等を組み合わせてみられてはいかがでしょうか。
掛け軸は、福寿・七福神・富士山・日の出・鶴・蓬莱山等がお勧めです。

⑦最後に「初詣(お宮参り)の作法」は?
先ず身を清めて下さい。鳥居は神様と人の境地です。一礼して入って下さい。次に「手水舎」で手と口を清めます。右手で杓子を持ち水を汲みます。この水で全てのことを行うのがポイントです。左手に水をかけ、杓子を左手に持ち替え右手に水をかけ、さらに右手に杓子を持ち直して、左手に水を注ぎ、その水で口をすすき、最後に残った水で杓子の持ったところをすすいで終わりです。

いよいよご神前に進みます。参道は左側を歩きます。真中は神様の通り道です。
最初にお賽銭を入れます⇒鈴を鳴らします⇒2回深々とお辞儀をします⇒2回の拍手⇒1回お辞儀をします。
拍手を打った後に両手を合わせてお願いをしますが、この時に住所・氏名を名乗って、日頃の感謝を述べ、お願いして下さい。

そして何より大切なことは、願い事が叶ったら「お礼まいり」もお忘れなく。
日常生活においても全く同じことが言えます。


色々とお話ししましたが、最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
少しでも参考になれば嬉しい限りです。

現在は情報の時代です。仕事では株価などの情報が飛び交いますが、この時ばかりは、人と人とのほのぼのとした、温かみの感じる情報を沢山吸収して、新年をハッピーにお過ごしください。祈念 ご多幸! そして来年もよろしくお付き合いください。


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