コラム

 公開日: 2016-02-18 

まなーうんちく話1161《法要のしきたりとマナー②》

法要は命日にするのが理想ですが、それに関わる様々な人の都合があります。
命日で無理な場合は、それらを考慮して、なるべく命日に近い日時を決めればいいと思います。
但し命日より早くするのが一般的です。

場所は葬儀会館やお寺、あるいは自宅で行う場合もありますが、僧侶に読経して頂き、参列者が焼香、礼拝し、その後墓参りに行きます。

墓前での供養がすんだら、料理等でのお持て成しがありますが、最近では宴席を設けない場合もあります。
引き出物と料理・酒などを持ち帰る場合も増えてきました。
参列者の都合を考慮してのことでしょうが、何か寂しい気がします。

宴席を設ける場合は、遺族代表が最初に挨拶します。
故人を偲んで出席してくれたお礼と、故人との思い出話に花を咲かせて歓談して下さいという内容です。
だから、参列者はなるべく故人に関わる話で盛り上がるのがマナーです。

なお、法要時の僧侶への謝礼は「御布施」と表書きして、読経後に渡せばいいでしょう。

ちなみに「表書き」は、包みの趣旨がなんであるかを明確に示すために書くもので、宗教により異なります。

仏教では、香の代わりに故人にたむけるために持参するもので、「御霊前」は霊の前に捧げ、「御仏前」は仏の前にささげる意味です。
香を備えるのが「御香典」というわけです。

神式では香の代わりに「玉串」をさずけます。
従って、表書きはその玉串の代金として「御玉串料」と書けばいいでしょう。

また「香典返し」の返事は必要か?否か?の質問をよく頂きますが、基本的には法要にせよ、葬儀にせよ、香典返しには礼状は不要です。

「二度とあってはいけないこと」だから、礼状を出せば不吉と言う考えに基づきます。

しかし現在では、会館やデパートから一括して発送することが多くなっていますので、届いたら「ごていねいにありがとう。その後いかがですか?」等と、お礼と共に近況を伺うのもありかなと思います。

香典返しをいただいた場合以外でも、故人と特に親しくしていた場合は、遺族にできる限り声をかけてあげたいものですね。

また、遺族に余計な負担を書けない程度の菓子や花を持参して、慰めてあげるのもお勧めです。親族などは、法要以外でも、できる限り初盆や彼岸には墓参りも大切です。

マナーの根源を成すものは「尊敬」「思いやり」、そして「感謝」です。

また、仏教の大きな特徴の一つに先祖供養がありますが、先祖供養とは「今の自分があるのは先祖のお陰である」ことを実感すると共に、感謝の心を捧げることだと考えます。

そこで出来る限り、故人を敬い供養する気持ちを込めて、神聖な儀式である「献杯」と「黙祷」を法要にも取り入れられる事をお勧めします。

マナーうんちく話456《献杯の意味とマナー》、1042《正しく理解したい「黙祷」の意味と作法》、1065《献杯と黙祷のお勧め》を参考にして下さい。

引き出物のように売り上げに繋がらないので、あまり勧められることはないかもしれませんが、法要の意味や意義を考えるに当たりとても大切ではないでしょうか。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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