コラム

 公開日: 2016-02-17 

マナーうんちく話1160《法要のしきたりとマナー①》

葬儀の在り方が大きく変化するにつれ、「法要」の在り方にも変化の兆しが見え始めていますね。
家族、親族、地域等の絆が希薄になったせいでしょう。

以前このコラムで「忌中」と「喪中」について触れましたが、個人が亡くなってから49日までを「中陰(ちゅういん)」と言います。

インドの輪廻転生(りんねてんしょう)の考えに基づいて、この49日間に遺族が一生懸命に故人を供養することが法事の目的です。

死後49日間は冥土をさ迷い、生前の行いに対して裁きを受けるといわれていますが、冥土(死者のさ迷いく所)の旅を無事終えて、良い世界に転生できるように、残された遺族が一生懸命祈ることが大切なわけで、法要の意義はまさにここにあると思います。

49日の間に供養すれば故人は生まれ変わると信じられていますが、中でも死亡した日から7日目に行われる「初7日法要」、そして「49日法要」が大切とされています。

しかし、何もかも慌ただしくなった今では、葬儀・告別式と共に「初7日」を行うケースも増えています。いずれにせよ、この初7日法要することで、葬儀が終わるとされています。

次に「49日の法要」ですが、仏教ではこの日の審判で故人の運命が決まると言われ、初7日と同じく大変重要です。遺族を始め僧侶、友人・知人も招き埋骨式を行い、その後料理などで接待します。

ちなみに「精進落とし」は49日の忌明けに、精進料理から日常の食事に戻すことですが、今では火葬中や火葬場からもどった後に行う「初七日法要」の時に、僧侶やお世話になった人をねぎらう為の宴席でも精進落としと言う言葉を使用します。

49日と言う数字はとても大切で、これで忌中が終わり、日常の生活に戻るわけですが、忌明けの挨拶に「香典返し」も贈るようになります。

いずれにせよ、故人の冥福を祈り、その霊を慰めるために行うのが法要ですから、49日以後も続きます。

故人が無くなった同じ日に供養するのが「月命日」で、故人が無くなった同じ月の同じ日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」といいます。

また、死後満一年の命日は「一周忌」、その翌年は「三回忌」になります。
さらに「七回忌」「十三回忌」と続き、三十三回忌まで行うのが一般的です。

服装ですが、遺族は一周忌までは喪服がお勧めですが、招かれた場合は一周忌までは告別式と同じ服装がいいでしょう。どの程度にしたらよいのか迷われたら、親族や同行の人に尋ね、それに準じる方法もあります。

供物や供物料を持参し、「御霊前にお供えください」と、遺族に差し出せばいいでしょう。表書きは「御仏前」「御供物料」で香典の半額程度が目安になります。

法要に出席できない場合は、早めにその旨を伝え、出来れば遺族の近況などを伺う手紙を出されたらいいと思います。供物料を贈るのもいいでしょう。さらに日を改めて訪問する機会を作られるのもお勧めです。

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