コラム

 公開日: 2016-02-09 

マナーうんちく話1153《どうする?義理チョコ!どうなる?本命チョコ!》

今年もバレンタインデーが近づいてきました。

江戸時代の菓子商人は「千歳飴」を考案し、御茶を商いしていた商人は「玄米茶」を、さらに万能学者であった平賀源内は「土用の鰻」を売り出し、それが大ヒットして現代に続いています。

そして明治になって、デパートの売り場担当者がクリスマスのイベントを日本に定着させ、御菓子業界は戦後になって、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる「バレンタインデー」を巧みに利用しました。

これが日本独自の発展を遂げ、1970年の後半には「女性が男性に対して親愛の形としてチョコレートを贈る」という、いわば日本型のバレンタインデーが生まれたわけですね。

女性が男性の恋人に贈る「本命チョコ」、恋人までとは言えないが友人や同僚、世話になっている人に贈る「義理チョコ」、さらに自分自身への贈り物にする「自己チョコ」等多彩になってきたのは周知の通りです。

○チョコレートが贈り物になっている。
○女性から男性への一方通行方である。
○愛情表現である。
○キリスト教には関連が無い。
以上が日本型のバレンタインデーの特徴ですが、毎年この時期になると悩むのが「義理チョコ」ですね。

特に職場では周囲との関連もあるので、自分の意志とは裏腹の行動を余儀なくされるケースも珍しくありません。

本来のバレンタインデーの意味とはほど遠く、ただ売り上げアップの戦略として展開されているしきたりに翻弄されるのは如何な事かと思うのですが・・・。

もともと日本では江戸時代から、大名は将軍へ、商人は大名へ、さらに職人は親方に贈り物をする習慣がありましたが、近年女性の社会進出に伴い「義理チョコ」が伸びたのかもしれません。

贈り物をもらった男性は、そのお礼として「お返し」をするわけですが、この習慣を巧みに利用したのが1980年代になって義務化されたホワイトデーです。

考案した人は、さぞかし頭が良かったのでしょう。
私も現在までいくつかの職場を経験しましたが、義理チョコの慣習は現在でも根強くあります。

職場ぐるみで虚礼廃止を唱える所もあるようですが、日本人の遺伝子を有している以上、簡単にはなくならないと思うのですが、如何でしょうか。

個人的にはしたくない人も多いと思いますが、結局は職場の慣習に従うのが一番と割り切る人も多いのではないでしょうか?

一番良いのは、そのようなことが気軽にみんなで相談できる人間関係を築いておくことだと思います。

そして、どこの職場でもいる、いわゆる実力者に先陣を切ってもらうこともお勧めです。

しかし義理チョコはさておき、本命のチョコが少なくなるようでは寂しいですね。若い未婚の男性も女性も、彼女や彼氏がいない人が増え、未婚化現象、非婚化現象は止まる気配が見えません。

義理チョコよりこちらが心配な気がします。

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マナー講師 平松幹夫

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