コラム

 公開日: 2016-01-14 

マナーうんちく話1132《気になる、しきたりと「陰陽道」の関係》

最近、少子化、核家族化、が進展し、夫婦や家族間の会話や協調が希薄になり、それに加えて「お隣さん」「向う3軒両隣」「ご近所さん」など、隣近所との付き合いもすっかり薄くなりました。

これらの傾向は益々深まりつつあり、加えて国際化は急激に進んでいます。

だからこそ、日常生活の中で生きている古くからのしきたりや風習の意味や意義を再認識し、暮らしの知識や知恵を深め、人付き合いを円滑にし、次世代につなげることの大切さに前回触れましたが、今回は「しきたり」と「陰陽道」の関係に触れておきます。

明治維新からのしきたりや風習は主に欧米から入ってきています。
「結婚記念日」「母の日」「父の日」などです。

一方、江戸時代までのしきたりや風習は主に中国から朝鮮半島を経て入ったものが多いようです。

特に平安時代以前に大陸から伝わったものも多々あり、それが長い月日と共に多くの人の手を経て、現在に至るものも少なくありません。

そして、それらに非常に大きな影響を与えているのが「陰陽道」です。
冠婚葬祭を語るには、陰陽道の思想を抜きにはできないということです。

5世紀から6世紀にかけ仏教や儒教と共に「陰陽五行説」が中国から伝わり、日本でも特異な発展を遂げたようですが、10世紀になると映画やテレビでおなじみの、陰陽道の占術に長け、宮廷の信頼度も高かった安部晴名が登場します。

陰陽道の思想は非常に複雑で詳しくは良く理解できませんが、要はこの世は「陽」と「陰」が補完しながら、バランスをとりながら成り立っているという考えです。

そして、自然を始め、万物全てを陽と陰に定めています。
例えば、太陽は陽で、月は陰です。

昔の暦で、陰暦は月の満ち欠けが基準になっていますが、陽暦は太陽の動きが基準になります。

また、日本ではお芽出度い数字は奇数ですが、奇数は陽で、偶数は陰です。
さらに五節句の中で一番格式が高いと言われる「重陽の節句」は9月9日ですが、これは、9は陽の最高位に当たる数字で、それが重なっているから縁起が良いとされます。

さらに数字の捉え方は様々なところに表れています。
例えば「三三九度の儀式」や「七五三」などもそうですね。
いずれも陽である奇数を尊ぶ考えです。

この他、男性は陽で、女性は陰と捉えます。
それから昼は陽で、夜は陰とされています。

これらの考えは、明治になるまで幅を利かせていたようですが、明治新政府は迷信として廃止しました。
しかし現実的には今も生きています。

例えば、長い人生の中で特定の年に災難が降りかかる年があり、その年は身を慎むと言う「厄年」も陰陽道によって説かれた考えです。

「六曜」もそうですね。
大安には結婚式が多く、友引の日に葬式はありませんね。

いくら科学万能といえ、1000年以上続いてきた思想は簡単に変わらないということでしょう。

信ずる、信じないはその人次第ですが、私の知り限りでは結構気にする人が多いようですが、如何でしょうか・・・。

大切なことは、しきたりの由来を正しく理解し、自分なりの考え方を持つことだと思います。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1392《寒い時期、心が温かくなる季節の言葉「木守柿」》

「生きることは食べること」といわれるように、食べるという行為は生きていく上で必要不可欠です。だから食べ...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1391《年中行事に込められた思い!小正月と小豆粥》

睦月も半ばを迎えましたが、元日にお迎えした歳神様が「三が日」「松の内」「七草粥」を経て次第に人家から遠のか...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1390《食べ物にも思いやりを!復活させたい「勿体ない精神」》

突然ですが、世界中に「日本食」とされる飲食店が幾つあるかご存知でしょうか?農林水産省の調べでは約886...

[ 和食テーブルマナー ]

マナーうんちく話1389《幸運を招く「祝い言葉」と縁起の悪い「忌み言葉」》

今まで正月のしきたりに触れて参りましたが、今のように科学が発達していなかった昔は、何かにつけ「神頼み」や「...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1388《健康は自分自身に贈る最良で最大のプレゼント》

「一年の計は元旦にあり」と言われますが、今年こそはと新たな目標を定められた方も多いと思います。中でも禁...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ