コラム

 公開日: 2016-01-07 

マナーうんちく話1126《知っておきたい季節の言葉「七日正月」と「七草粥」と「若菜迎え」》

1月7日は「七草粥」でおなじみですね・・・。

正月のご馳走を食べ過ぎた胃腸を休ませると共に、邪気を払うこの行事は、飽食の時代に相応しい行事だと思います。

ところで、七草には「春の七草」と「秋の七草」がありますが、前者は食用で、後者は観賞用です。

そして、1月7日は「七日正月」と言われ、七種の野菜が入ったお粥を食べる風習が全国津々浦々にあります。

野菜というより、早春に野や山に自生する「若菜」と言った方が良いかもしれませんね。

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロがそうですが、最近はセットで販売されているので都会でも簡単に手に入ります。
全部揃わなければ、大根や蕪の葉だけでも充分楽しめます。

現在の日本では四季を通じ豊富な野菜が入手できますが、昔は寒い時期は野菜に恵まれず、ビタミン類の補給も思い通りに行きません。
しかし、自然界では新しい生命が芽吹いています。

自然と寄り添って生きていた先人はここに目を向け、この新しい命を頂くことで、病気にならないよう心がけたのでしょう。

ちなみにこれらの野菜は、六日に野や山に出向いて摘んでおくわけですが、このことを「若菜迎え」と言います。

12月13日に年神様をお迎えするために「煤払い」を行い、その後門松に使用する松を切りに山に出かけますが、このことを「松迎え」と言うのとよく似ています。

今のように娯楽が無かった昔は、若菜を摘むことは、春を迎える喜びと共に、大きな喜びであったことだと思います。
だから万葉集に、春の野山で若菜を摘んだ歌が多いのも頷けます。
そして平安時代になると、この風習が七日の若菜摘みの行事となったようです。

摘んだ若菜はお粥に入れるために包丁で細かく刻みます。
この時は、大きな音をあえて出しながら刻みますが、なぜでしょう・・・。

農作物を食い荒らす鳥を追い払うためです。
野菜を食べる動物は猪、鹿、猿等で至る所にいますが、鳥の被害も大きいわけです。

我が家の畑にも春先になると色々な鳥の軍団がやってきますが、これは防ぎようがありません。

「鳥を追い払う行事」が各地で存在するのでしょうか。
七草の行事は、この行事も加味されたものだといわれております。

また、四季が明確に分かれている日本には「五節句」がありますが、七草は「七草の節句」あるいは「人日の節句」とも言われています。

「人日の節句」とは、人の吉凶を占う日とされ、江戸時代には幕府が公式行事としたので、七草を食べる人日の節句が定着しました。

丁度時期的には大根や蕪の葉が元気良く、芹(せり)が競り合うように盛んに生える頃でもあります。

なにはともあれ、今日はお粥を食べ、胃腸を休め、邪気を払い、この一年元気で活躍できるコンディションを整えて下さい。
正月気分に、そろそろ区切りをつける頃でもあります。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1573《品格がにじみ出る忘年会での振る舞い。好感のもたれる立ち居振る舞いとは》

今回は忘年会で、参加者としてどのように振舞えば良いのか?について触れておきます。忘年会は、いろいろな面...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1572《忘年会を盛り上げるにはコツがある②》

【忘年会の挨拶】忘年会には挨拶がつきものですが、幹事の開催の挨拶に続き、組織の長の挨拶があります。こ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1571《忘年会を盛り上げるにはコツがある①》

日本独特の行事だと思いますが、今年も師走の風物詩「忘年会」の季節がやってきました。歓送迎会、ビアパーティ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1570《気配りで気が重くなっていませんか?ポイントは一方通行にならないこと》

先日歴史と文化溢れる島々を結ぶ「しまなみ海峡」を経て、四国の伊予地方に旅行に行きましたが、ミカンが収穫期を...

[ 人間関係を良好にするマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ