コラム

 公開日: 2015-12-05 

マナーうんちく話1100《郵便局に「年賀状はよしましょう」のポスター!?》

時節柄、再度年賀状に触れておきます。

喪中葉書は「忌中」や「喪中」の概念をある程度理解し、自分なりに判断するのが望ましいと思いますが、年賀状は新年を祝う季節の挨拶状です。

また、日本は四季が明確に分かれているので、「寒中見舞い」や「暑中見舞い」など、季節の挨拶状にも色々な種類がありますが、年賀状は数ある年中行事の中でも特に正月に関連するとても大切な挨拶状です。

従って、それなりの形式がありますが、最近は「自分らしさ」「個性」「自由」が尊重される時代ですから、ユニークな内容も目立つようになりました。

いずれにせよ、これまでお世話になった「感謝の気持ち」と、相手の「幸せを祈る気持ち」を込めることが大切です。

最近はメールの普及やソーシャル・ネットワーキング・サービスの拡大により、そのスタイルも多種多様になりましたが、依然として年賀状の発行枚数は30億枚をキープしています。

アナログ人間の私はもちろん年賀状派です。

不細工ながらも、一人ひとりの顔を思い浮かべながら手間暇かけて書く方が、健康・活躍を祈る気持ちや感謝の心がより伝わると思うからです。
恐らく多くの人がこのような考え方をされていると思います。

それと、もう一つ大切な理由があります。
それは、日本が物質的に豊かで、平和な社会だという証しでもあるからです。

ちなみに、年賀状を投函し、それが元旦に正確に届くために必要な条件は沢山ありますが、どんな条件が必要だと思いますか?

様々な条件をクリアしなければいけません。

先ず年賀状が入手できること。
その葉書に文字が書けること。
書いた葉書を投函でき、それをキチンと配達する郵便制度が確立している事。その制度が十分機能している事等などです。

日本ではすっかり当たり前になっていますが、葉書きが手に入らない人や、文字が書けない人も世界中には数えきれないくらい存在します。

今テロが大きな話題を投げかけていますが、このような事態に直面すれば、悠長に新年のあいさつを交わす余裕はありません。

実は日本でもこのような時代があったわけです。
明治になると郵便制度の発達で年賀状は目覚ましい発達を遂げますが、同時に戦争を経験するようになります。

世界大戦に参入する頃には、葉書そのものが手に入らなくなり、当時の郵便局でも年賀状の自粛ムードが高まります。
今では考えられないことです。

特に昭和13年(1938年)の国家総動員法の成立以来、ますますこの傾向に拍車がかかり、当時の郵便局には「年賀状はよしましょう」というポスターが掲載されるようになったそうです。

そして終戦直後の正月には、年賀状はもはやどこの家庭にも届かなかったのではないでしょうか。

後で触れますが年賀状は1000年もの長い間に、日本の大衆が思いやりの心で自ら築きあげた素晴らしい文化で、平和な時代の象徴だと言えます。

こんな時代だからこそ、そのありがたさをかみしめ、思いやりの心を失わない文化を次世代まで継承したいものです。

次回は年賀状の腕試しです。
是非挑戦してみて下さい。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちくばなし1563《どう違う「水引」と「リボン」②》

【水引の色】水引の色にはいろいろありますが、大きく分けて慶事用と弔事用になります。最も多いのは「赤と白...

[ 贈答のマナー ]

マナーうんちく話1562《どう違う?「水引」と「リボン」①》

お歳暮やクリスマスプレゼントに縁が深い人は多いと思います。恐らくお歳暮とクリスマスプレゼントの両方を、贈...

[ 冠婚葬祭のマナー ]

マナーうんちく話1561《どう違う?「お返し」と「内祝い」》

日本人は世界中の中でも贈り物をしたり、されたりするのが大変好きな国民のようですが、多くの人が贈り物をするお...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1560《七五三がテーマのわらべ歌と子育て》

「子どもは神の子」といわれていた時代、三歳、五歳の子供が成長すれば喜びも大きかったわけですが、七歳になれば...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1559《「千歳飴」誕生の物語。七五三に秘められた謎②》

「七五三」は「髪置き」「袴着」「帯解き」といった儀礼が、公家や武家のみならず、庶民の間でも行なわれていたよ...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ