コラム

 公開日: 2015-12-04 

マナーうんちく話1099《師走行事の「なに?」&「なぜ?」②お歳暮》

日本では昔から、この一年間にお世話になった人に御礼や挨拶の意味で贈り物をする習慣がありましたが、これがお歳暮です。

以前、お歳暮は夏の「お中元」と共に、儀礼的な贈り物として、その在り方を見直す動きもありましたが、お中元とお歳暮は明らかに違います。

お歳暮の本来の意味は、年末にご先祖をお迎えするに当たり、お供え物を親元に持参するという、大切な行事だったわけです。

そのお供え物は主に食べ物でしたから、今でもお歳暮と言えば、鮭やスルメやビールに酒などが多いわけです。

そして贈る相手は、親、本家、仲人、親方等でしたが、現在では幅広くビジネスシーンでも取り交わされています。

一年のうちでも大きな商いになるので、各社とも、あの手この手で販売戦略を拡大し、範囲が広がるのも理解できますね。

そして贈る期間は、前回お話ししました12月13日の「正月事始め」が目安になります。

今では12月初旬から中旬までが一般的な目安になっていますが、正月の生鮮食料品のように、贈る内容によっては大晦日近くということもありえます。

加えて贈り方ですが、出来れば直接持参されるのが良いと思います。
その際、玄関では簡単な挨拶で済ませ、部屋に通されてキチンと挨拶をして、その後に渡します。

渡すタイミングは「挨拶の後で」と言うことを覚えておいて下さいね。

配送の場合は、季節の挨拶を兼ねて、品物を贈った事を知らせる「送り状」を先に送って下さい。
電話やメールでもいいでしょう。

また、品物には、赤白の蝶結びの熨斗を付け、表書きは「お歳暮」として下さい。

但し肉や魚介類には熨斗はつけません。
なぜなら、熨斗は元々アワビですから、匂います。
それを肉や魚介類に付けたら、さらに生臭くなるからです。
熨斗無しで「かけ紙」をかけて下さいね。

お歳暮の時期に遅れたら、「お年賀」「寒中お見舞い」とします。
但し、目上の人には「寒中お伺い」がいいでしょう。
名前はフルネームがお勧めです。

また、予算の関係で「お中元」と「お歳暮」の、どちらかにしたい場合はお歳暮を優先して下さい。
お歳暮が格上だからです。

最後に、お歳暮は出来る限り持参して、相手の元気な姿を見て、キチンと挨拶をするのが本来の目的です。
その際、手ぶらでは行きにくいので手土産を!と言う位の気持ちが大切です。

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マナー講師 平松幹夫

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