コラム

 公開日: 2015-11-23 

マナーうんちく話1092《「勤労感謝」と「新嘗祭」、キーワードは感謝の心。》

11月23日は「勤労感謝」の日です。
「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」ための祝日です。

但し、今では殆ど知られていませんが、本来は秋の収穫に感謝し、祝う「新嘗祭(にいなめさい)」という祭日でした。

つまり、勤労に感謝するという意味より、その年に収穫された新米や新酒を、感謝の気持ちを添えて、神様にお供えする行事だったわけです。

このように祝日の本来の意味や名前が異なる例は他にもあります。
例えば「建国記念の日」は「旧紀元節」で、「文化の日」は「天皇誕生日」でした。

中でも「新嘗祭」は、「飽食の国」になった今ではピンと来ないかもしれませんが、長い間日本人にとっては特別な意味を持っていました。

「食べることは生きること」ですから、昔の人にとって、秋の収穫が無事に済んで、向こう一年間の食糧が確保されるということは、最高の喜びであり、安心感に浸れる根源を成すものです。

これは個人ばかりではありません。
国家にとっても存亡にかかわる最重要事項です。

だから、古くから米や麦などの五穀の収穫を祝う風習が根付いたわけです。

改めて「新嘗祭」は、米を主食にしている日本国民にとって、とても大切なお祭りだということを認識したいものです。

ちなみに、新嘗祭がすむまで新米を食べない風習もあるようですが、今は米の品種により収穫時期がかなり異なります。

いずれにせよ、新米を口にする時には、マナーの根源を成す「感謝の心」を忘れないようにしたいものですね。

ところで「生きることは食べること」である以上、何を主食にしているかは別として、収穫に感謝するお祭りは各地に存在します。

ボジョレヌーボーは、その年に収穫されたブドウで作られた新酒を楽しむイベントで、特に解禁日が設けられています。

日本でもすっかりおなじみになりましたが、解禁日は11月の第3木曜日です。
フランスで作られたワインの新酒が、空輸でいち早く日本に届くわけですから、何とも贅沢な話しですね。

さらに、ワインの新酒は日本各地でも生産されます。
この季節ならではの楽しみです。

また、国によってはビール祭りもありますが、これも嬉しいお祭りです。

この季節に美味しい物が勢ぞろいすることはとても嬉しいことですが、一つ気になることがあります。

例えば、「新嘗祭」は飛鳥時代から脈々と続いている伝統行事で、米を主食にしている日本人が最も大切にしたいお祭りだと思います。

それが外国から入って来た新しい文化に押されて、失せてしまうのは寂しい気がしますが如何でしょうか?
本当にこのような国がハッピーになれるのか?と不安もよぎります。

冬至にカボチャを食べる風習より、ハロウィーンデーにカボチャが登場する方がはるかに知られていることもしかりで、国際化の本来の意味が履き違えているとしか思えません。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

12

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1413《どちらが大切?「見た目」と「中身」》

山や野の情景に春霞がたなびき、風情が漂う頃です。ところで「霞」と「霧」の違いをご存知でしょうか?霞は...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1412《どこにでもいる嫌な上司。どう接する?》

「春一番」の季節になりました。春一番とは、「立春」から「春分」にかけて吹く強い南寄りの風ですが、昔から「...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1411《新人を活かし職場を元気にする、迎える側の技量と環境》

今まで新入社員(職員)を迎えるにあたりその心構えに触れてきましたが、新入社員の能力はさて置き、彼らをどのよ...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1410《あなたはどう思う?薄れゆく畳と日本人の感性》

約1100年前から畳の原料として使われている「イグサ」をご存知でしょうか?最近は生産農家が激減しているので...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1409《新人を快く受け入れ、職場を活性化する心構②》

【なにを、どのように教えるか】新人とは何もかも大きく異なるということを十分認識したうえで、あせらず、何を...

[ ビジネスマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ