コラム

 公開日: 2015-11-11 

マナーうんちく話1084《「延喜式」と「忌中」と「喪中」と「喪中はがき」》

地球上では1年間に7000万人くらい人口が増えているそうですが、日本は超高齢化と少子化が同時に進行しているので、産まれて来る子どもより高齢のため亡くなる人の方が多い国です。

つまり「少子多死社会」に陥っているわけで、死と向かい合って行かなくてはいけません。また、身近で葬儀を経験する機会も多くなってきます。

しかし、このようなことは学校で学習することなく、社会人になるので、解らないことが多く、ともすれば見よう・見まねになりがちです。さらに自信が無ければ、とかく人のことが気になるものです。

正しい知識を身に付け、自分なりの考えを持つことが大切だと思います

ところで、平安時代中期に編纂された律令の施行細則である「延喜式」をご存知でしょうか?

後醍醐天皇の命を受け藤原時平らが延喜5年(905年)から編集に着手したから延喜式と呼ばれますが、1巻から50巻、約3300条からなります。

ここで色々なことが規定されているわけですが、人の死の穢れの期間は49日と定められております。

そしてその期間中は、遺族は他の人との接触を避け、行動を慎まなければいけないとされています。
これがいわゆる「忌中」です。

これに対して、49日が過ぎれば「喪中」になり、主体的に故人のために行動を慎むようになります。忌中よりはるかに拘束がゆるやかになり、喪に服さないからと言って、人に後ろ指を指されることもありません。

忌中・喪中の根拠は以上のようなものですが、現在では非常にあいまいで、捉え方も人それぞれでしょう。

但し、忌中は結婚の祝い等は差し控えますが、喪中については必ずしもそうではないと私は考えます。
年賀状しかりです。

マナーは法律ではないので、「このようにしなければなりません」というような、ルールとしての正解は有りません。

国々の文化、歴史、国民性、食べ物、宗教等にも異なるし、不易流行的な側面もあります。

喪中葉書を出す、出さないは自由で、絶対的なものでもないし、年賀状のように「マナーの根拠」も明確ではありません。

しかし、世間の多くの人が「喪中は年賀状を出さない」と捉えているのであれば、それに従うのもありかなと思います。

現に殆どのマナーの書物等を見ても、喪中期間は年賀の挨拶は控えるのが常識となっているようですね。いずれにせよ、忌中と喪中の違いを理解したうえで、故人との関係、亡くなられてからの期間等を考慮して、自分なりに判断したらいいと思います。

既に触れましたが、日本には約81000社の神社があり、約76000の寺院があります。コンビニよりはるかに多いわけですね。

人口は約12700万人ですが、檀家と氏子を合わせれば2億人を超えます。
つまり殆どの日本人は仏教にも神道にもかかわっているということです。

そのような国が、結婚式は過半数のカップルがキリスト教スタイルで行います。加えて、クリスマスのイベントはキリスト教国より早くから取り組み、とても盛大に繰り広げます。今やハロウイーンのイベントしかりでしょう。

それでいて、喪中葉書に執着するのもおかしな現象だと思いますが如何でしょうか?

経済効果のみで考えると納得しますが、他にももっと真剣に考えなければいけない面があると思うにですが・・・。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

43

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1527《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係②》

人がなくなると骨上げの際に箸を使用します。いろいろなやり方があるようですが、二人組んで行う場合が多いよう...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1526《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係①》

突然ですが、現在地球上に何人いるかご存知でしょうか?世界の総人口は現在約74億人です。地球上では、一...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1525《「すみません」は何度言えばいいの?》

台風の動向が気になりますが、空が澄んで星や月がきれいに見えますね。昔の人は、月の満ち欠けの形で農作業の目...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1524《美人は本当に薄命なの?》

只今二十四節気の「白露の頃」ですが、露に濡れて香り立つ草木からも、深まりゆく秋の気配が感じられます。秋...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1523《履物をきちんと揃えてみませんか?良い生活習慣のお勧め》

最近職場における「働き方」がクローズアップされています。労働形態の多様化や、厳しい残業等でストレスを抱え...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ