呼吸器内科と地域医療のプロ
プロTOP:松尾圭祐プロのご紹介
患者さん一人一人としっかりと向き合い、地域に貢献する家庭医(1/3)

勤務医時代のジレンマから、地域医療の重要性を実感
岡山市北区上中野の閑静な住宅街に、2009年秋に開院した「まつお内科クリニック」。院長の松尾圭祐さんは、昨年までの16年間、岡山赤十字病院に呼吸器内科専門医として勤務。肺がんの最先端の治療に取り組むと同時に、救急外来の対応、さらに同病院の緩和ケアチームを設立するなど、専門性を高めながら、幅広い経験を積み重ねてきました。
子どものころはあまり体が丈夫ではなかったという松尾さん。近所の内科の先生によくお世話になっていたそうです。「ドクターの存在が子どもの目から見てもとてもかっこよく、将来はこんな人になりたいと思ったのが医師を志したきっかけです」。地域の人々が健康に不安を持ったときにすぐに相談できるかかりつけ医、プライマリーケア(初期に訪れる医療機関)に対応する医師になることが松尾さんの夢でした。
勤務医時代の松尾さんは、肺がんの特殊治療に取り組むなど最前線で奮闘。多くの末期がんの患者さんと対面し、最期を看取ってきました。「治る見込みのない患者さんが、今までの生活からまったく離れてしまい、病院のベッドの上で最期を迎える様子は、決して幸せとは思えませんでした」。患者さんと一対一で向き合うたび、松尾さんは「緩和ケア」の重要性を身にしみて感じ、「社会から隔離されることなく自分の生活してきた空間で、闘病生活を送ってもらいたい。可能な限り住み慣れたわが家で静かに最期を迎えるお手伝いをしたい」。そんな自身の理想とする治療ができるクリニックを作りたいという思いを一層強くしたそうです。
また、情報に踊らされてあちこちの病院をさまよう「ガン難民」の患者さんが増えていることも松尾さんは憂いていました。「インターネットなどで病院や治療法を自分で調べて病院を転々とし、結局治療がうまくいかずに不安ばかりを募らせている患者さんが増えています。これは主治医が患者さんに納得のいく説明ができていないのが大きな原因」と松尾さん。しかし当のご本人も「勤務医時代は、一人の患者さんに10分間時間を作るのがやっと。医者としてきちんと説明したくても、たくさん案件を抱えていて忙しく、お互いに不完全燃焼でした」とジレンマを抱えていたそうです。
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