コラム

 公開日: 2015-01-04 

弁護士の心得 整序一番

 遺産分割は,結構もめやすい事件です。
 ①遺産分割の対象財産を確定して,➁その評価をし,③各相続人の具体的相続分を算出し,④具体的相続分に見合う財産をどう分けるかという道筋を追わないで,依頼者の感情や要求を,そのまま伝える弁護士が代理人を務める場合は,遺産分割がいたずらに紛糾し,解決までに時間がかかります。
 しかし,この道筋を追いながら,事実と法律を整序できる弁護士は,その筋道を辿りながら,依頼者にも,筋道に沿った進め方で遺産分割をすることが最善の結果になることを説明しますので,遺産分割が,依頼者の納得のできる内容で,早期に実現できる場合が多いように思います。
 事実と法律の整序ができない,あるいは,整序をしない弁護士が代理人になると,依頼者自身が,遺産分割に至る道筋を教えられないことになるので,それが遺産分割とは関係のない主張だということの自覚が持てないまま,自分の感情と要求を言うだけの,無理を言う当事者になってしまのです。
そのような依頼者に無理を言わすのは,弁護士の責任です。
一般の人は,知らないから無理を言っている場合があり,それが無理だと知ったときは,その無理を引っ込めるだけの常識を持っているのが普通です。
ですから,当事者が無理を言っているように見えても,それは依頼者が無理を言っているのではなく,弁護士が言わせていると考えるべきなのです。
 弁護士は,常に,受任事件の解決を目指して,その結論に至る道筋を忘れず,順を追って事実を整序し,法律を整序し,それを依頼者に丁寧に説明していくことが求められているのです。

ご相談は弁護士法人菊池綜合法律事務所へ!

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
定期建物賃貸借契約締結上の注意メモ

会社と会社との間の契約でアドバイスした内容例1 契約締結前にすること → 当該契約が定期建物賃貸借契約であ...

[ 契約書 ]

テレビ報道等が名誉毀損になる場合③ 事実摘示か法的評価か?

最高裁判所第二小法廷平成24年3月23日判決は、次のような事案で「法的評価」か「事実の摘示」かで、争われた事件で...

[ 民法雑学 ]

本日の新聞報道より

1 会社法改正試案まとまる本日の新聞には、社外取締役の義務化、株主提案権の回数の制限などが議論され...

[ 会社関係法 ]

テレビ報道等が名誉毀損になる場合② 名誉毀損にならない要件

1 名誉毀損の成立要件これは、「公然事実を摘示し、人の名誉を毀損すること」(刑法230条)です。「公然」と...

[ 民法雑学 ]

テレビ報道等が名誉毀損になる場合① 基本判例

最高裁判所平成15年10月16日判決は、次のような判決をし、テレビ局の責任を認めました。この判決は、その後、...

[ 民法雑学 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ