コラム

 公開日: 2015-01-02  最終更新日: 2016-01-06

弁護士の心得 「できません」は禁句。「こうすればできます」で答えるべし。

 交通事故で身体に重大な損傷を受けられた相談者から,メールで,「加害者に対し,自宅を改造するように請求していただけるか?」と相談がありました。
 そこで,イソ弁にその回答文を起案させてみると,「そんな権利はありません」と起案しました。
 そこで,ボス弁,「自宅を改造しないと自宅での生活ができない身体の怪我であれば,自宅改造費用は,損害賠償請求の対象になりますので,その権利があるかどうかを判断するには,あなたの怪我の状態がどの程度のものか,あなたが退院した後の自宅での生活にどの程度の自宅の改造が必要なのかを,具体的に知る必要があります。一度詳しくお話をお聞きしたい。」との文章に直し,相談者に返信しました。
 その直後,相談者から,病院まで相談に来ていただきたいとの連絡があり,弁護士2人で病院に行き,詳しく話を聴くことで,交通事故による損害賠償請求事件として受任することになりました。
 自宅の改造費用についても,ボス弁が法律顧問をしている建築会社に相談することになりました。
 もし,イソ弁の書いた文章を,そのままメールで送っていたらどうなっていたでしょうか?相談者は,大いに落胆したでしょう。

【教訓】
 弁護士でない一般の人の要求は,そのままでは法的権利として認められない場合もありますが,それを権利として請求できるように法律構成をするのが,弁護士の知恵です。このイソ弁は,この件を通してそれを学びました。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

5

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
遺産分割に関する最高裁判決まとめ

・預貯金債権は,可分債権ではないので,遺産分割対象の財産になる(平成28年12月19日最高裁判所大法廷決...

[ 相続判例法理 ]

遺産から生ずる果実は,全相続人のもの

最高裁判所第一小法廷平成17年9月8日判決遺産は,相続人が数人あるときは,相続開始から遺産分割までの間,...

[ 相続判例法理 ]

遺産分割判例法理 「遺産分割による代償譲渡」は有効

法務局で登記手続をする場合,先例がないときは,容易に認めてもらえません。下記の事案も,そうで,家庭裁判所で...

[ 相続判例法理 ]

遺産分割判例法理⑦ 財産全部についての遺産の分割の方法を定めた遺言は債務に及ぶ 

 民法899条は,「各共同相続人は、その相続分に応じて被相続人の権利義務を承継する。」と規定していますが,ここ...

[ 相続判例法理 ]

遺産分割判例法理⑥ 遺産分割の方法を定めた遺言の効力は代襲相続人に及ばない

遺言書の効果は,遺言書に書かれた文言に限られます。長男に全財産を「相続させる」と遺言書を書いた場合で,そ...

[ 相続判例法理 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ