コラム

 公開日: 2014-10-27  最終更新日: 2014-10-28

契約書 用語は正確に書くことの一例「譲渡税」

 最近見た契約書の中の間違った用語の例ですが,「譲渡税」という言葉が書かれていました。
 いうまでもなく,「譲渡税」という税はありません。
 文面を読んでいくと,「不動産の譲渡によって発生する譲渡所得にかかる所得税」のことを「譲渡税」と表示していることが理解できましたが,そうならば,少なくとも「譲渡所得にかかる所得税」と書くべきでした。
 「譲渡税」と書くと,人によって,また,立場によって,その言葉を「不動産の譲渡に伴って生ずる税金」と曲解し,譲渡所得にかかる所得税のみならず,不動産取得税まで含めてしまう危険が生ずるからです。
 言葉は,一義的に明確な言葉を使わなければなりませんので,契約書に書く用語は,いちいち面倒でも,六法全書をひもとき,法令用語を正確に使えているかを確認しながら用いるべきでしょう。

 因みに,譲渡所得税という言葉を使う人が結構多くいますが,「譲渡所得税」という税もありません。
 不動産の譲渡所得は,分離課税になっていて,計算も簡単にできますので,「譲渡所得税」と書いても,他の税金が混入する余地はなく,分かりやすい言葉ではあるのですが,それでも正しい表示とはいえません。
 正しくは,譲渡所得に課せられる所得税という表示になります。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
これからの契約実務⑤ 動機を書いて置けば、動機の錯誤で契約の取消し可能

 契約書に「契約の内容」としての「目的」を書いておけば、その目的が達成できないことが分かった時は、契約を「...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務④ 金銭消費貸借契約では,諾成的契約が可能になる

現行法の下では、金銭消費貸借契約は、要物契約、つまりは、現金を交付することで成立する契約になっていますが、...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務③ 自殺の履歴が契約解除の理由になる

現行法にあっては、契約を解除するには、債務者の帰責性(故意又は過失)が必要です(民法543条ただし書)。しか...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務② 「契約の内容」の書き方

目的や動機、契約に至る経緯を書くことの重要性これは、以前(2014-01-06)、コラムに書いたことですが、 最高...

[ 債権法改正と契約実務 ]

宅建業者の重要事項説明義務違反の一事例 税制度の説明の過誤

 東京地裁昭和49年12月6日判決は、不動産の所有者である甲(大学教授)に対し、同人が所有する土地(固定資産)...

[ 不動産 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ