コラム

 公開日: 2014-03-25 

大切にしたいもの いたわり

離婚事件が跡を絶ちません。
新婚直後の離婚があり,婚姻10年前後の離婚があり,20年前後の離婚があり,子育ての終わった熟年離婚があり,はては,80才を過ぎての離婚まである,という始末です。
この離婚の大きな原因の1つに,“言葉の荒れ”“言葉の暴力”があるように思います。
夫が妻を責める言葉,妻が夫を責める言葉。
それが日常の言葉になっていくときは,もう破綻しかありません。

人は,簡単に怒り,簡単に責める。
ここには,感情でしか思考のできない幼児性が見られます。
「責めることはできて労ることの出来ないのが人間の悲しさ」と,山岡荘八は言います。
この人間の悲しさは,意識的に,知恵と理性と人間としての成熟で乗り越えねばなりません。
その知恵を言葉にするのです。
それは,労り(いたわり)の言葉です。
責めたいと思ったとき,まず労りの言葉を使ってみるのです。
「お前には,苦労をかけているなあ。」でも,「今日は疲れただろう。」でも,「ご苦労さん!」でも,何でもいいんです。
それが,日常の言葉に出てくると,人は変わります。
おそらく離婚が急減に減っていくような気がします。

今日も,熟年を過ぎた人からの離婚相談を受けました。
意識し,努力し,相手をいたわる言葉かけが求められる人でした。

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弁護士 菊池捷男

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