コラム

 公開日: 2013-12-18 

契約書知識 11 請負契約か労働者派遣契約か

 企業が、他の企業との間に、業務委託契約の名の下で、請負契約を結び、業務の一部を外部委託(いわゆるアウトソーシング)することが増えていますが、注意すべきは、労働者派遣契約にすべき内容が、業務委託契約の名の下で結ばれている場合があることです。

 これは、会社(甲)の業務の一部を、より専門性の高い別の会社(乙)の従業員にしてもらうことを目的に、甲と乙との間で、業務委託契約を結んで、乙の従業員を甲社に派遣してもらい、甲が乙の従業員を直接指揮監督して甲の業務を行わせる場合です。

 この契約は、名称が業務委託契約であっても、その内実が、「自己(乙)の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人(甲)の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させること」という労働者派遣の定義(労働者派遣法2条1号)に該当しますので、労働者派遣契約になるのです。

 このような労働者派遣は、多くの場合、派遣元の会社(乙)が常時雇用している労働者を派遣していると思えますが、その場合は、特定労働者派遣事業の届出が必要(それ以外の労働者を派遣する場合は、一般労働者派遣事業の許可が必要)になります。

 届出をしないで、又は、許可を受けないで、労働者派遣事業をすると罰則の適用を受けることになります。

 無意識のうちに、違法な労働者派遣をしている場合がありますので、注意が必要です。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
独占禁止法違反 返品が、優越的地位の濫用に当たる場合と、当たらない場合、それぞれの要件

公正取引委員会平成27年3月26日審決(平成24年(判)第6号及び第7号)は、優越的地位の濫用に対して課徴...

[ 会社関係法 ]

景品表示法違反② 課徴金制度の導入と初適用事例

優良誤認表示などの不当表示に、課徴金制度が導入されたのは、改正景品表示法の施行日(平成28年4月1日)から...

[ 会社関係法 ]

民法(債権法)改正法が成立

 本日、民法(債権法)に関する改正民法が成立しました。制定以来、約120年ぶりの大改正です。改正は、約200項...

[ 債権法改正と契約実務 ]

景品表示法違反① 合理的根拠資料を持たずして、効果・性能表示をなすなかれ

 不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)は、「不当表示」を禁じています。その一類型である「優良誤認表...

[ 会社関係法 ]

従業員との間の競業避止契約は、代償措置がとられていないと、無効

東京地方裁判所平成28年12月19日判決は、会社が従業員との間で競業避止契約を結び、従業員から退職の申し出...

[ 会社関係法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ