コラム

 公開日: 2013-12-09 

相続   婚外子も嫡出子と同等の相続権

 平成25年12月5日に民法の改正がなされました。
民法900条4号前段の「嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の1/2とする」との規定が削除されたのです。
 これにより、婚外子(非嫡出子)と嫡出子とは、相続では、平等の権利を取得することになりましたが、この民法改正は、同年9月4日の最高裁大法廷決定が、婚外子と嫡出子とを差別する前記規定は憲法14条1項の法の下の平等原則に違反し無効である、と判示したことによります。

では、いつの相続から、婚外子と嫡出子とを平等に扱うのか、ということになりますが、これについては、前記最高裁決定が、次の基準を明らかにしました。
① 遅くとも平成13年7月当時において前記規定は憲法14条1項に違反していた。
② したがって、それ以後開始した相続、あるいは開始する相続に関しては、婚外子と嫡出子とは、同等の相続権があるものとして遺産分割をすべきである。
③ しかしながら,平成13年7月以降開始した相続であっても、その後遺産分割が完了しているものについては、法的安定性を保護するため、やり直しを求めることはできない。
という基準です。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
大切にしたいもの 徳義

正直であること、嘘をつかないこと、ごまかさないことは、人が人として生き抜くうえで、最も重要な徳目であると思...

[ 大切にしたいもの ]

大切にしたいもの 友

 刎頸(ふんけい)の友という言葉があります。その友のためなら、たとえ首を切られても、悔いないくらいの友、と...

[ 大切にしたいもの ]

不動産の売買に伴い、LPガス供給に関する契約を、買主に承継させるための契約条項

これは、LPガス供給に関する契約上の地位を、不動産の買主に譲渡する契約になります。不動産の売買契約を媒介...

[ 契約書 ]

遺言執行者は相続人の代理人ではない! いずれ民法1015条は削除されることになる

 民法1015条の「遺言執行者は相続人の代理人とみなす。」という規定を根拠に、遺言執行者は、相続人の代理人であ...

[ 相続判例法理 ]

誤振込による預金は口座名義人のもの

 A社がB社に振り込む予定であった金銭を、間違えてC社の口座に振り込んでしまった後、D社が、それを差し押さ...

[ 民法雑学 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ