コラム

 公開日: 2013-09-19 

間違えやすい法令用語  契約・予約・仮契約

  契約と予約は法令用語ですが、仮契約は法令用語ではありません。
1,契約は、例えば売買契約についていうと、売主は売買対象物の権利を買主に移転する義務を負い、買主は代金を支払う義務を負うなど、権利や義務が発生する約束事です。

2,予約は、民法556条に規定がありますが、この規定による予約は、「売買の一方の予約は、相手方が売買を完結する意思を表示した時から、売買の効力を生ずる。」というもので、予約権者が予約完結権を行使したときに売買契約が成立するというものです。
しかし、実務上、予約と称して結ばれるものは、民法上の予約に限らず、当事者双方が、将来一定の時期あるいは条件を満たしたときに改めて契約を結ぶという約束事の場合もありますので、予約という場合、どういう合意内容なのかを慎重に判断する必要があります。

3,仮契約は、法令上に規定がありませんので、それがどういう内容なのかは、慎重に判断する必要があります。自治体の長が、議会の議決を要する契約を結ぶ場合、まず仮契約を結ぶ場合が多いのですが、これは議会の議決があったときに売買契約が成立する、いわゆる停止条件付売買契約である場合もあれば、議会の議決があったとき改めて売買契約を締結する約束事である場合もあります。

また、民間でも仮契約が見られますが、例えば、分譲マンションの発売に先立って見学会に赴いたときに、販売業者に求められて証拠金を支払って仮契約を結ぶ場合についていえば、これは一定の期間、優先的に売買契約を締結する権利を与えられた約束事の場合もあるでしょう。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
共同保証人間の求償権の趣旨・消滅時効中断事由に関する初判例

最高裁判所平成27年11月19日判決の紹介時系列的事実関係⑴ 信用保証協会Aと主債務者会社の代表取締役Bが、銀...

[ 民法雑学 ]

労働 時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意の有効性について(後半)

 最高裁判所第二小法廷平成29年7月7日判決は、①医療法人と医師との間の雇用契約において時間外労働等に対す...

[ 労働 ]

労働 時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意の有効性について(前半)

 最高裁判所第二小法廷平成29年7月7日判決は、医療法人と医師との間の雇用契約において時間外労働等に対する...

[ 労働 ]

信用保証協会、二度目の最高裁判決

またまた、信用保証協会に不利な最高裁判決が出されました。2016-09-14付けコラムで紹介しました最高裁判所第三小...

[ 会社関係法 ]

立法論としての相続法⑬ 法制審議会で、民法1015条の字句を改めるべしとの意見出る

 現行の民法1015条は、「遺言執行者は、相続人の代理人とみなす。」と規定しています。この字句から、遺言執行...

[ 相続判例法理 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ