コラム

 公開日: 2013-06-03  最終更新日: 2013-06-06

商取引 2 多様性

商取引は、実に、多様なものがあります。
同じ売買取引であっても、次のような取引もあり、その内容は、必要に応じ、契約書に記載されますが、下記のような取引以外にも、基本的には、契約自由の原則により、いかような内容のものでも、結ぶことができます。ただ、独占禁止法などの問題が生ずることも当然にでてきます。

1帳合い取引(ちょうあいとりひき)(別名:介入取引)
帳合い(ちょうあい)という言葉は、帳簿合わせ、の意味で、帳合い取引とは、売買契約において、実質の売主甲社と、実質の買主である丙社の間に、数量や価格を決めるが、甲と丙の間に乙を介入させて、売買契約は、甲・乙間と、乙・丙間に結び、丙は、口銭を得るという取引を言います。
例えば、ある商品について、売買契約では、甲 → 乙 → 丙 へと連続するのですが、商品は、甲 → 丙へ移転し、その間に介入する乙は、甲又は丙から一定の口銭(手数料)の支払いを受けるということになります。
この場合、乙は、売買契約の当事者ではありますが、商品を保管することなく、商品の価格変動のリスクを受けることもなく、また、特約によって瑕疵担保責任も排除でき、口銭を受けるメリットがありますが、一方で、丙が倒産するなどしたときのリスクを負うことになります。
帳合い取引は、①メーカー(甲社)と卸商(乙社)間で結ばれ、続いて、②乙社と小売業(丙社)間に結ばれる契約の中によく見られます。

2売上仕入方式
これも、帳合い取引の1つですが、大規模小売業の店頭で、卸商(甲)が小売商(乙)から一定の売り場を借受け、顧客(丙:消費者)に対し、小売業者の名前で商品を販売したときに、甲・乙間と、乙・丙間で売買契約が成立する売買取引(仕入方式)です。
例えば、デパートで、顧客(消費者)が、時計を購入した場合、顧客とデパート間に、時計の売買契約が成立するのですが、同時に、しかし論理的はその直前に、卸商とデパート間で、その商品の売買契約(仕入取引)がなされるような場合です。

3返品条件付き買取り契約
これは、小売商又は卸商が、販売のために購入した商品が、予期に反して販売できないような場合に、仕入れ先に返品できる特約を付した売買です。この取引は、アパレル業界や出版業界に多く見られますが、公正取引委員会は、返品制について、一定のガイドライン(自主規制)を設けています。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
住民監査請求があった場合の、監査委員の心構え

Q 私は、某自治体の監査委員をしている者ですが、住民監査請求書を,受理すべきか,不受理とすべきか,補正を求...

[ 地方行政 ]

建築請負契約における瑕疵認定の基準を定めた裁判例

仙台地裁平成23年1月13日判決は、 請負契約における「瑕疵」とは,“ 完成された仕事が契約で定めら...

[ 建築 ]

道路上の障害物により自転車事故等が生じた場合の責任割合(裁判例紹介)

道路上を自転車等に搭乗して、走行中、道路上の障害物や、道路から駐車場に入るときの障害物に衝突して転倒し人身...

[ 交通事故 ]

「等」と書くか、「など」と書くか?

「等」は、「常用漢字表」では「トウ」という字音と、「ひとしい」という字訓しかなく、「など」や「ら」という字...

[ 法令用語 ]

遺言の権利と相続権 2 現在の欧米及び我が国の遺言制度

1 欧米 遺言の権利を認めていた古代ローマ時代、個々の法律は他の法律との整合性を考えず制定されることが多...

[ 民法雑学 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ