コラム

 公開日: 2012-12-30 

新著予定 一二・・・ の○日前に

一二・・・ の○日前に
これは期間を逆算するときの用語です。
例えば、会社法299条は「株主総会を招集するには、取締役は、株主総会の日の二週間前までに、株主に対してその通知を発しなければならない。」と規定していますが、この場合の「株主総会の日の二週間前」はいつから数えるのでしょうか?

その数え方については、直接の規定はありません。
民法138条ないし143条の期間に関する規定は、将来に向かう期間に関する規定だからです。
しかしながら、過去にさかのぼる場合の期間の計算方法についても、これらの規定が類推適用されると解されていますので、民法140条の初日不算入の原則が採用されることになります。
また、民法141条の「期間は、その末日の終了をもって満了する。」という規定の適用も受けることになります。

そのため、旧商法の時代の判例ですが、「株総会の招集通知書を発した日の翌日から起算して会日までの間に少なくとも二週間の日数を存することが必要だと判示しているのです(大審院昭和10年7月15日判決)。
すなわち、例えば、平成23年8月31日に株主総会を開く場合は、遅くとも、株主総会会日の前日である8月30日から数えて2週間目である8月16日の前日である8月15日には、株主総会招集通知書を発送しておく必要があるのです。

参照:
民法140条 日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、・・・
民法141条 前条の場合には、期間は、その末日の終了をもって満了する。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
最新の相続法理と法実務 第2章 遺言   を上梓しました

弁護士菊池捷男のホームページ上に、最新の相続法理と法実務に次の第2章を追加しました。第2章 遺言  第1...

立法論としての相続法③ 配偶者の居住権の保護

 法制審議会(相続関係部会)での審議の一つに、配偶者の居住権の保護を目的とした方策(改正相続法案)をどう定...

[ 相続判例法理 ]

立法論としての相続法② 配偶者の法定相続分に問題はないか?

 配偶者の法定相続分は、1/2です。この1/2という数字、多いか少ないかといえば、婚姻期間が長く、また、被相続...

[ 相続判例法理 ]

立法論としての相続法① 配偶者の生活保障は十分か?  

1 配偶者の法定相続分  配偶者の法定相続分が、1/3から1/2に引き上げられたのは、昭和55年の民法(相続法)改...

[ 相続判例法理 ]

相続税における「私道供用宅地の時価」の意味

相続税法22条及び評価通達は、相続税の対象になる財産の価額は相続時の時価によるものとすると定め、「時価」とは...

[ 民法と税法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ