コラム

 公開日: 2012-12-13 

間違えやすい法令用語 44 婚姻費用と養育費

婚姻費用とは、「婚姻から生ずる費用」(民法760条) → 婚姻生活から生ずる費用 → 生活費のことです。
民法760条は「夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する。」と規定していますが、この義務を、夫婦の「婚姻費用分担義務」といいます。
通常、同居している夫婦の間では、この義務のあることは意識することは少ないと思われますが、夫婦が、別居すると、これが問題になります。
収入の多い夫と、収入がないか少ない妻が別居すると、妻から夫に対し、婚姻費用の分担金の請求が出来ます。この場合の、婚姻費用分担金の内訳は、子供がいる場合は、子供と妻の生活費の合計額から妻の分担額を控除した金額になります。
ただし、その別居が、妻の不倫等、妻に帰責自由がある場合は、妻の生活費部分に関する請求は認められない、ということもあります。

養育費とは、未成熟子が別居中の父又は母に対し請求できる、子が社会的に自立するまでに必要とされる費用のことです。
親には子を扶養する義務があります(民法878条)ので、親は、未成熟子が社会的に自立するまでは、子の生活の支援をしなければなりません。
この場合で、父母が離婚し、母に扶養せられるに至った未成熟子は、父に対し、養育費の請求が出来るのです。
なお、未成熟子とは、未成年者ではありません。親の学歴、社会的地位、経済力等が総合的に考慮され、期限や金額が決められますが、大学卒業までは、未成熟子だとされるケースが増えています。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
会社法における、「選任」と「選定」、また、「解任」と「解職」の意味の違い

1 選任と選定⑴ 会社法の規定 会社法の第三節は、「役員及び会計監査人の選任及び解任」との表題が付けられ...

[ 法令用語 ]

職場での旧姓使用は、権利として認められるか?

東京地裁平成28年10月11日判決を紹介します。 この判決は、学校の教師が、職場で、当該教師に関わる、...

[ 民法雑学 ]

天皇陛下のお言葉の中に見られる「とともに」と「と共に」の使い分け

 本年8月15日は、終戦72年目の戦没者追悼式が執り行われた日です。 この日、天皇陛下の「お言葉」が、天皇...

[ 公用文用語 ]

最高裁平成29・2・ 21決定と、「取締役会のほかに株主総会でも代表取締役を選定できる」旨の定款

1 機関設計の多様性 平成17年に会社法が制定された時、株式会社の機関設計には、多様なパターンが許されるこ...

[ 会社関係法 ]

相続セミナー開催のご案内

1 相続法セミナー開催のお知らせ  私は、山陽新聞社が管理運営するインターネットサイト・マイベストプロ...

[ その他 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ