コラム

 公開日: 2010-09-02 

リスクマネジメント


 リスクマネジメントとは、リスクを回避もしくは低減するための経営管理手法あるいはプロセスをいいます。

 昨日のコラムで、内部統制つまり会社法でいう「業務の適正を確保するための体制」について解説しましたが、その2番目の「損失の危険の管理に関する規程その他の体制」がここでいう、リスクマネジメントです。

 リスクマネジメントは、リスクを「把握・特定」することから始まり、リスクの「分類」「分析」をし、リスクを発生頻度(発生確率)と影響度(大きさ)の観点から「評価」し、「対応・対策」を講じ、実際に発生した際には、それによる被害を最小限に「抑制」する一連のプロセスですが、これをPDCAサイクル(JIS規格)で行っていく必要があるのです。

 PとはPlan(計画)、DとはDo(実行)、CとはCheck(監査)、AとはAction(次の行動につないでいくこと)です。
 まず会社内で想定されるリスクを見つけ出し、分類、分析、評価を経て、対策、対応、抑制の方法を確立して、社内規定を整備するなどしてPlan(計画)を建てる。
 役員・従業員への研修・訓練をし、リスクに備える。
その体制は常にチェックをし、不備、不十分なところを見いだせば、その部分に改良を加え、新しいPlan(計画)を建てる。
 そして、その計画の元でさらに研修・訓練・現実のリスク発生時の対応などに当たり、監査をする。
 そこで新たなる発見をすれば、アクションを起こし、次のプランにつないでいく。

 これらのサイクルを繰り返す。
これにより、より完成度の高いリスクマネジメント体制ができていくのです。


リスクの種類
 リスクはいろいろな観点から様々な分類が可能ですが、一例として投機的リスクと純粋リスクがあります。
 投機的リスクは、プラスもあるがマイナスがでるとリスクになるというリスクです。為替変動リスク、商品価格変動リスク、新製品開発リスクなどがあります。
 これに対し、純粋リスクとは、マイナス面しかないリスクです。
自然災害、自動車事故、役員の背任などがありますが、この中で、役員の背任リスクを含む人為的なリスク、その中でも法的なリスクが会社の経営に大きな影響を与えます。

法的リスクは、
①法令違反リスク(差し止め命令、損害賠償、刑事罰・行政罰、名誉・信用の失墜)
②契約違反リスク(差し止め命令、損害賠償)

があります。

人為的リスクの中には、この他にも、
製品事故リスク
個人情報漏洩リスク
事務処理上の過誤によるリスクなどがあります。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
住民監査請求があった場合の、監査委員の心構え

Q 私は、某自治体の監査委員をしている者ですが、住民監査請求書を,受理すべきか,不受理とすべきか,補正を求...

[ 地方行政 ]

建築請負契約における瑕疵認定の基準を定めた裁判例

仙台地裁平成23年1月13日判決は、 請負契約における「瑕疵」とは,“ 完成された仕事が契約で定めら...

[ 建築 ]

道路上の障害物により自転車事故等が生じた場合の責任割合(裁判例紹介)

道路上を自転車等に搭乗して、走行中、道路上の障害物や、道路から駐車場に入るときの障害物に衝突して転倒し人身...

[ 交通事故 ]

「等」と書くか、「など」と書くか?

「等」は、「常用漢字表」では「トウ」という字音と、「ひとしい」という字訓しかなく、「など」や「ら」という字...

[ 法令用語 ]

遺言の権利と相続権 2 現在の欧米及び我が国の遺言制度

1 欧米 遺言の権利を認めていた古代ローマ時代、個々の法律は他の法律との整合性を考えず制定されることが多...

[ 民法雑学 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ