コラム

 公開日: 2012-07-24  最終更新日: 2012-08-15

相続相談 14 相続放棄と寄与分

Q 「相続ノート」46ページに、寄与分が認められる「その他の方法」の1つに、相続放棄がある、と書かれていますが、具体的に説明してください。

A 
1解釈指針
寄与分制度が取り入れられたのは、昭和55年の民法改正のときですが(それ故、条文が「904条の2」という枝番付きになっている)、この制度導入の際に、最高裁判所が解釈指針を公表しましたが、この中に、寄与分が認められるその他の方法として「相続放棄」が挙げられています。

2具体例
⑴ 最初の相続
父Aが死亡して最初の相続が開始した時の相続人が、妻Bと子Cだとします。そして、父が残した財産は1億円だったとします。
この場合、妻Bが相続放棄をすれば、1億円の財産はすべて子Cが相続することになります。

⑵次の相続
その後、子Cが亡くなり相続が開始した時の相続人が、妻Dと母Bだとします。この場合、Bは、最初の相続で相続放棄をしたことによって本来なら5000万円の財産しか相続できなかった子Cに1億円の財産を相続させていますので、その差額5000万円について寄与分が認められるというのです。

⑶Cの子Eがいた場合
Cの子Eがいた場合は、Cの相続人は妻のDと子のEですから、Bには寄与分は認められません。
相続人ではない者には、寄与分は認められないからです。


この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
特別の利害関係のある取締役が、取締役会決議に関わった場合の取締役会決議の効果

問題会社法369条は「取締役会の決議は、議決に加わることができる取締役の過半数(これを上回る割合を定款で定め...

[ 菊池と後藤の法律実務レポート(企業編) ]

就業規則の一括届出制度について

1 就業規則の届出義務は、事業場ごとに。労働基準法89条は、「常時十人以上の労働者を使用する使用者は、次に...

[ 労働 ]

我がコラムへのご訪問、ありがとうございます

昨日の私のコラムへの訪問者数は3400名、閲覧コラム総数は6586通でした。訪問者数では、過去最高を越え...

[ その他 ]

ホールディングスのつくり方

 「おい。後藤!以前、ホールディングスが増えた理由を尋ねたが、そのホールディングスの作り方を教えてくれ。」...

[ 菊池と後藤の法律実務レポート(企業編) ]

中小企業の事業承継とM&A

「のう、後藤、今日は、中小企業の事業承継とM&Aというテーマで、いろいろ質問するが、まず概括的な話しをして...

[ 菊池と後藤の法律実務レポート(企業編) ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ