コラム

 公開日: 2012-07-20  最終更新日: 2012-08-15

相続相談 10 財産評価の方法

Q 父が亡くなり、相続人は私と兄の2人です。
父は遺言書で、兄に市街化区域にある宅地や農地を相続させ、私には市街化調整区域にある農地を相続させました。
兄が取得した土地は、近くにマンションも数多くできており、利用価値は高いのに、私が取得した土地は宅地化できない土地で、農地としても極めて生産性の低い土地です。
しかし、固定資産税評価額で計算しますと、私の遺留分は侵害されていないことになります。
それでも、相続税の課税価格で計算しますと、私の遺留分は侵害されることになりますが、この場合、土地の時価の出し方には、どのような方法がありますか?

A 
不動産の評価を固定資産税評価額ですると遺留分は侵害しないが、路線価ですると遺留分を侵害する、ということは、よくあります。
そのような場合は、一般に、不動産鑑定士の鑑定価額で不動産を評価する方法に拠っています。
その鑑定の方法ですが、同じ農地であっても、宅地転用の可能性が高い農地は時価方式で、宅地転用の見込みが薄い農地は収益還元方法、すなわち、農地からあがる純益を期待利回り率(民事法定利率の年5%)で割って資本還元した金額にすべしとする考え(大分家中津支審昭51.4.20)もありますので、必ずしも、すべて、共通の基準で時価を出すとは限らず、土地のある地域のことも考え、不動産鑑定士の判断によることになると思われます。


この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
道徳経済合一説

これは、渋沢栄一の持論とされている考え方です。ここで、道徳というのは、論語の教えのことです。渋沢栄一は...

[ 格言や歴史上の偉人の言葉に学ぶ ]

割増賃金の定額化に関する判例後の通達

すでに本コラムで紹介しました割増賃金の定額化に関する、最高裁判所平成29年7月7日判決を踏まえた通達が、同月31...

[ 労働 ]

大切にしたいもの 一能

吉川英治が描く、「私本太平記」の中に、楠正成が、一人の仮面師(めんし=鑿(のみ)を使って人の顔をつくる者) ...

[ 大切にしたいもの ]

特別の利害関係のある取締役が、取締役会決議に関わった場合の取締役会決議の効果

問題会社法369条は「取締役会の決議は、議決に加わることができる取締役の過半数(これを上回る割合を定款で定め...

[ 菊池と後藤の法律実務レポート(企業編) ]

就業規則の一括届出制度について

1 就業規則の届出義務は、事業場ごとに。労働基準法89条は、「常時十人以上の労働者を使用する使用者は、次に...

[ 労働 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ