コラム

 公開日: 2012-06-30  最終更新日: 2012-08-15

交通事故 49 損害賠償義務者① 運行供用者、加害者、使用者

1 運行供用者
交通事故によって損害賠償義務を負う者は、第1に、運行供用者である。すなわち、自賠法3条本文は「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によつて他人の生命又は身体を害したときは、これによつて生じた損害を賠償する責に任ずる。」と規定しているが、ここでいう「自己のために自動車を運行の用に供する者」が、運行供用者である。加害車両の所有者は、通常、運行供用者になるが、それ以外の者も運行供用者になる場合がある。詳しくは別に解説する。
運行供用者の損害賠償義務の根拠規定は、この自賠法3条になる。
なお、この運行供用者責任は、対人賠償責任のみであり、対物賠償責任はない。

2 加害者
損害賠償義務を負う者の2番目にくるのが加害車両の運転者、つまりは加害者である。
民法709条は「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」と規定しているので、加害者に故意又は過失があれば、損害賠償義務を負うことになる。
加害者の損害賠償義務の根拠規定は、民法709条である。

3 加害者の使用者
民法715条1項本文は「ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。」と規定しているので、これを根拠に、被用者が、事業の執行について自動車を運転し民法709条に違反したときは、使用者に損害賠償義務が生ずる。

ご相談は弁護士法人菊池綜合法律事務所へ!

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
与える

私たちは、得るものによって生計を立てるが、与えるもので生き甲斐をつくるWe make a living by what we get, bu...

[ 大切にしたいもの ]

株式評価方法

これは過去に、このコラムで書いたことのある記事ですが、再度ここに書いておきます。株式評価方法 1-1,イ...

[ 会社関係法 ]

3 新会社法の特徴

3 会社法の特徴平成17年制定された会社法は、国会での審議で多くの付帯決議がなされた。そのうち重要なもの...

[ 会社関係法 ]

2 会社法の条文構成

2 会社法の条文構成これは第一編から第七編にわたる。第一編「総則」 第一章として、すべての種類の会...

[ 会社関係法 ]

1 会社法制定の理由

1 新会社法の制定の理由平成17年に単行法としては、初めて「会社法」が制定された。その理由は、多岐にわ...

[ 会社関係法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ