コラム

 公開日: 2012-06-27  最終更新日: 2012-08-15

交通事故 46 過失相殺③ 甲車の過失3、乙車の過失4、被害者の過失3の場合の過失相殺

1 3車両の過失が競合した場合
例えば、甲車の運転者の過失3、乙車の運転者の過失4、そして被害者の過失3の場合の責任は、誰がどれだけ負うのか?

2 最高裁判所の判断基準
最判平15.7.11は、1の例のように、複数の加害者の過失及び被害者の過失が競合する1つの交通事故において、全加害者と被害者それぞれの過失割合(これを「絶対的過失割合」という)が認定できるときは、被害者に対してなされる過失相殺は、被害者の過失割合分だけであり、残りの割合分については、複数の加害者に対し、それぞれ全額を請求することができる旨判示した。
したがって、1の例の場合は、被害者は、自己に生じた損害のうち7割に相当する金額を、甲車の運転者と乙車の運転者に対し、請求できることになる。甲車の運転者と乙車の運転者は、共同不法行為者として、被害者に対し(不真正)連帯債務を負担することになる。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
会社法 決算書類の電子公告

【Q&A】Q 当社の公告方法は現在官報でしていますが、決算書類についてのみ電子公告とすることは可能ですか...

[ 会社法 ]

法理と判例

法の世界には「理」があります。理とは、「理屈」の理であり、「理論」の理のことです。しかし、この理は、法...

[ 民法雑学 ]

住民監査請求があった場合の、監査委員の心構え

Q 私は、某自治体の監査委員をしている者ですが、住民監査請求書を,受理すべきか,不受理とすべきか,補正を求...

[ 地方行政 ]

建築請負契約における瑕疵認定の基準を定めた裁判例

仙台地裁平成23年1月13日判決は、 請負契約における「瑕疵」とは,“ 完成された仕事が契約で定めら...

[ 建築 ]

道路上の障害物により自転車事故等が生じた場合の責任割合(裁判例紹介)

道路上を自転車等に搭乗して、走行中、道路上の障害物や、道路から駐車場に入るときの障害物に衝突して転倒し人身...

[ 交通事故 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ