コラム

 公開日: 2012-06-18  最終更新日: 2012-08-15

交通事故 37 慰謝料⑩ 胎児の死亡・流産

1 胎児の死は人の死とはみられない
交通事故により胎児が死亡した場合、あるいは、流産した場合、人の死亡とはみられない。
ただし、事故当時、胎児であった者も、その後出生しておれば、人であり、胎児時代に受けた不法行為により、人になった後に生じた損害については、加害者に対し、賠償を請求することができる。
最判平18.3.28は、交通事故当時、父の車を運転していた母のお腹にいた子が、交通事故によって出生(早産)したが、出生後1級の後遺障害を負うに至った事件で、その子から、加害者に対する損害賠償請求権を認めた事案である(この判決は無保険車傷害保険のコラムで再登場)。

2 慰謝料で考慮
ただ、被害者の慰謝料として考慮されるだけである。

3 金額
・出産予定日が近かった母親に800万円を認めた高松地判4.9.17
・妊娠2ヶ月で流産したケースで、150万円を認めた大阪地判平8.5.31
・妊娠13週での胎児死亡で、350万円を認めた大阪地判平13.9.21
等がある。

4 胎児の父親の損害は?
・妊娠36週で胎児が死亡したケースで、母親に700万円、父親に300万円を認めた東京地判平11.6.1
がある。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
離婚原因の一つである「夫婦関係の破綻」が,別居期間が短くとも認められる場合

これは,私の事務所が勝ち得た離婚判決の例です。一審判決は,別居期間が2年程度(一審判決までの期間)では,...

[ 離婚 ]

課税価格と相続税評価額とは違う

1 遺産の評価問題遺産分割の調停の席で,遺産(相続財産)の評価をどうするかという問題が提起されることがあ...

[ 相続相談 ]

遺留分減殺請求事件と相続税の処理

1 遺留分減殺請求をして,相続財産の一部の返還又は価額弁償金の支払を受けた遺留分権利者甲の場合これによっ...

[ 相続相談 ]

情報公開条例の誤解⑤ コピー代は全額請求するべし

Q 当市の公開条例には,公文書の開示の方法として写し(コピー)を交付する方法を採っており,コピー代として1...

[ 地方行政 ]

情報公開条例の誤解④ 権利がないことと,権利の乱用は違うこと

Q 住民からの公文書の開示請求に応じた後の,公文書の内容に対する質問に対しては,回答する義務のないことは分...

[ 地方行政 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ