コラム

 公開日: 2011-04-13 

労働 6 労働事件が多発!弁護士は正確な事実を把握すべし

1 労働事件が多発
今年に入って労働事件が多発しています。
解雇、雇い止め、懲戒処分、出向契約の解除に伴う職場の変更、超過勤務手当請求事件などです。

2 弁護士の心得
① 正確で緻密な法律知識を持ち、事実関係が分かれば、即、法的判断ができるだけの力をつけていること
② 短時間で、集中した、職場での事情聴取で事実関係を把握すること

3 ②の事実把握力で勝敗が決まる
弁護士が、使用者の代理人の立場で、労働事件を担当する場合、社長や専務、部長といった幹部や管理者から事情聴取をしても、事実関係の把握は出来ません。
多くの場合、彼らの労働者の対する言い分は、抽象的で、評価的でしかないからです。
しかし、その労働者が仕事をしている、あるいは仕事をしていた現場に足を踏み入れ、その労働者のしてきた仕事を現地で再現し、その労働者の問題行動を、同僚の社員など多くの人から、半日か1日、時間をかけて事情聴取をしてみますと、事実関係が驚くほどよく分かります。
社長や専務でも把握できていなかった事実が、その問題社員の問題点が、より具体的に、より明確に、分かってくるのです。
その問題が具体的に分かったとき、それを前提に、弁護士は法的判断を下せばよいのです。勝てると見れば、勝てる書面を書き、勝てる証拠を収集し、勝てないと思えば、和解の道を探るのです。

3 短時間で集中した準備
労働事件は、労働者から申立てる地位保全の仮処分から始まるケースが多く、事件受任から審尋の日まで1月も与えられないため、準備する時間は十分ではありません。ですから、2に書いた現場での準備は、短時間の内に集中的にしなけらばならないのです。
労働事件で負けている弁護士の書面の内容は、具体的な事実の摘示が少なく、抽象的で、評価的な主張が多いのが実情です。勝っている弁護士の書面は、具体的で、詳細です。その事実を書いた書面を読むだけで勝負がついていることが分かるほどにです。
弁護士は、そのような書面を書かなければなりません。そのためには、現場での時間をかけ集中した聴き取りが重要になってくるのです。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
本人の同意のない個人データの第三者提供の例

Q 当社は、当社の従業員Aに対し、従業員への金銭貸与制度を使って、一定の金額を有利子で貸与していますが、今...

[ 会社関係法 ]

サービス付き高齢者向け住宅の賃借人のあっせんと宅建業法

Q 当法人は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住=高齢者向けの賃貸住宅又は老人福祉法29条1項に規定する有料...

[ 不動産 ]

会社法における、「選任」と「選定」、また、「解任」と「解職」の意味の違い

1 選任と選定⑴ 会社法の規定 会社法の第三節は、「役員及び会計監査人の選任及び解任」との表題が付けられ...

[ 法令用語 ]

職場での旧姓使用は、権利として認められるか?

東京地裁平成28年10月11日判決を紹介します。 この判決は、学校の教師が、職場で、当該教師に関わる、...

[ 民法雑学 ]

天皇陛下のお言葉の中に見られる「とともに」と「と共に」の使い分け

 本年8月15日は、終戦72年目の戦没者追悼式が執り行われた日です。 この日、天皇陛下の「お言葉」が、天皇...

[ 公用文用語 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ