コラム

 公開日: 2011-02-16 

林原と会社更生法 4 林原の資産の多くは、公共のもの


1 林原の資産規模
林原の資産の規模は1000億円前後あるものと思われる。
その中には、岡山駅近くの一等地で5万㎡にも及ぶ広大な土地、国宝あるいは国宝級の美術品が展示された美術館などもあるが、これらは一私企業の私有財産というより、岡山県民、いな日本国民の公共の財産と言っても良い。

2 林原の事業
林原には、インターフェロン、トレハロースなどの、国民に夢を与える、将来有望な事業がある。

3 林原のメセナ
林原にはメセナ(文化の擁護者という意味のフランス語)としての功績もある。

4 県民に与えたもの
林原は、岡山県民に夢を与え、喜びを与え、誇りを与えてきた、と評価しても良いのではないかと思える、以上に述べた業績がある。

5 負債
一方、林原には、資産規模を超える負債がある。

6 負債は減額される
しかし、負債はいずれ、林原が支払可能になるところまで減額されることは確実だ。

7 林原は誰の物になるのか?岡山県民は拱手傍観すべきではない
林原は、会社更生手続終結後、誰のものになるのか?岡山県民は拱手傍観してはならない。わずかの出資をさせることで、林原の膨大な資産や県民の夢を、どこの誰とも知れない企業に売り渡す愚だけは、避けていただかなければならない。

8 更生管財人へ
林原を誰の物にするかは、更生管財人と債権者である金融機関で決められる。金融機関には関係人集会での議決権があるので、更生管財人が独断で、特定のスポンサー会社に林原を譲渡することはないと考えるが、更生管財人の権限は大きく、余談は許さない。
更生管財人には、林原が岡山県民の財産であり、誇りである事実に目を向け、岡山県民が納得できる更生計画を策定することを期待する。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
最新の相続法理と法実務 第2章 遺言   を上梓しました

弁護士菊池捷男のホームページ上に、最新の相続法理と法実務に次の第2章を追加しました。第2章 遺言  第1...

立法論としての相続法③ 配偶者の居住権の保護

 法制審議会(相続関係部会)での審議の一つに、配偶者の居住権の保護を目的とした方策(改正相続法案)をどう定...

[ 相続判例法理 ]

立法論としての相続法② 配偶者の法定相続分に問題はないか?

 配偶者の法定相続分は、1/2です。この1/2という数字、多いか少ないかといえば、婚姻期間が長く、また、被相続...

[ 相続判例法理 ]

立法論としての相続法① 配偶者の生活保障は十分か?  

1 配偶者の法定相続分  配偶者の法定相続分が、1/3から1/2に引き上げられたのは、昭和55年の民法(相続法)改...

[ 相続判例法理 ]

相続税における「私道供用宅地の時価」の意味

相続税法22条及び評価通達は、相続税の対象になる財産の価額は相続時の時価によるものとすると定め、「時価」とは...

[ 民法と税法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ