コラム

 公開日: 2016-06-20 

相続は,させる側からも,する側からも,本能的な欲求であり,力で抑えることのできないもの

 かつてソ連という国がありました。ソ連は,1917年に,ロシア革命によって生まれた社会主義,共産主義の国でしたが,この国は,私有財産制度の否定を標榜していましたので,1918年に相続法を廃止しました。しかしながら,個人が自己固有の財産を所有すること及びこれを一定の身分関係にある者に承継させたいという思いは,本能的な欲求ですから,いかにソ連が血で血を洗う革命をなし,革命後も1000万人以上の国民を死に至らしめる恐怖政治を敷いたといえども,人間としての本能的なこの欲求を抑えることはできず,数年後には,相続法を復活させています。
 要は,相続制度は,力で押しつぶすことのできない制度であるということでしょう。

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