コラム

 公開日: 2016-05-31  最終更新日: 2016-06-02

事業の承継6 野心家に気をつけるべし

 リア王の家来であるグロスター伯の庶子エドマンドは、父を欺し、嫡子である異母兄エドガーの追放に成功し、伯爵家の跡継ぎに納まりますが、それには飽き足らず、「若い者が頭を持ち上げるのは、年寄りが倒れた時さ。」とうそぶき、リア王に心を寄せる父親を、リア王の長女ゴネリル、次女リーガンに密告し、父親の両眼をくり抜かせ、伯爵家を乗っ取ります。
 シェークスピアは、エドマンドのしたことは、吾と吾身を親木から切り放し、その樹液を断つ行為であり、このような汚物は,必ず枯れ凋み、焚木にされてしまう運命になるのが落ちだ、と予言しますが、その予言のとおり,エドマンドは、その後、兄エドガーの剣に刺されて死んでしまいます。
 シェークスピアは,エドマンドのことを、豚の如く怠け、狐の如く狡く、狼の如く貪欲で、犬の如く狂い喚き、獅子の如く獲物を襲う、塵にも劣る心根の男といいます。

 会社の後継者兼娘の夫として、結婚して会社入りした男性。岳父と争い,岳父からもぎ取るようにして株式を譲り受け、遂に会社の経営権を握ります。岳父は経営者の地位から降り、まもなくして、その新しい経営者となった男、前代表者の娘でもある妻に対し、“俺はお前と結婚した時から離婚を考えていた。”という台詞を残して家を出、まもなくして離婚の調停を申し立てました。
 
 事業の後継者に、野心家を選ぶ愚は避けたいものです。

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
これからの契約実務⑤ 動機を書いて置けば、動機の錯誤で契約の取消し可能

 契約書に「契約の内容」としての「目的」を書いておけば、その目的が達成できないことが分かった時は、契約を「...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務④ 金銭消費貸借契約では,諾成的契約が可能になる

現行法の下では、金銭消費貸借契約は、要物契約、つまりは、現金を交付することで成立する契約になっていますが、...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務③ 自殺の履歴が契約解除の理由になる

現行法にあっては、契約を解除するには、債務者の帰責性(故意又は過失)が必要です(民法543条ただし書)。しか...

[ 債権法改正と契約実務 ]

これからの契約実務② 「契約の内容」の書き方

目的や動機、契約に至る経緯を書くことの重要性これは、以前(2014-01-06)、コラムに書いたことですが、 最高...

[ 債権法改正と契約実務 ]

宅建業者の重要事項説明義務違反の一事例 税制度の説明の過誤

 東京地裁昭和49年12月6日判決は、不動産の所有者である甲(大学教授)に対し、同人が所有する土地(固定資産)...

[ 不動産 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ