コラム

 公開日: 2011-01-12 

相続 97 譲渡された相続分の取戻権


1 意義
共同相続人がいて、その中の一部の人が第三者に相続分を譲渡しますと、相続人という特定の範囲の人的関係者群の中に、そうでない者が入ってきて、被相続人の財産について分割を求めることができることになりますが、これは決して望ましいものではありません。そこで、民法905条1項は「共同相続人の一人が遺産の分割前にその相続分を第三者に譲り渡したときは、他の共同相続人は、その価額及び費用を償還して、その相続分を譲り受けることができる。」ことにしたのです。ただし2項で「前項の権利は、1箇月以内に行使しなければならない。」ことになっています。

2 相続人が他の共同相続人に、相続分を譲渡した場合は、取戻権はない
相続分の取戻権は、共同相続人の中に第三者が入ることを阻止するための制度ですから、相続分が他の相続人に譲渡される場合は、これを阻止する必要はありません。したがって、この場合は、相続分の取り戻しは認められません。民法905条1項も「第三者に譲り渡したとき」と譲受人を限定しているのです。

ご相談は弁護士法人菊池綜合法律事務所へ!

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
賢い親になれ!ゆめ、子の夫婦仲を裂くなかれ!

ある母と子の会話です。夫の母親は、若い嫁が未熟に見えてなりません。そこで、息子に言います。母 「なあ...

[ 離婚 ]

ニュースレターがWEB上でご覧になれます
イメージ

弁護士法人菊池綜合法律事務所では,事務所のお知らせや法律に関する記事を掲載したニュースレターを不定期に発行し...

[ その他 ]

ウインストン・チャーチルが首相になるまで

1 保守党への復党と財務大臣就任と空位の時期ウインストン・チャーチルは、その後、民主党から保守党に戻り...

離婚は冷静に

喚きあい、罵りあってする離婚話は、無用な争いを起こし、エネルギーと時間を浪費するだけで、良いことは何もあり...

[ 離婚 ]

ウインストン・チャーチルに学ぶ、危機持のトップの天稟

1 ウインストン・チャーチルについて(1)誕生、幼年期ウインストン・チャーチルは、1974年、父ランド...

[ 歴史と偉人と言葉に学ぶ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ