コラム

 公開日: 2016-03-18 

写真の著作物性 被写体の同一性は,写真の著作権の侵害にならない

知財高裁平成23年5月10日判決は,
①Xが既存の被写体(廃墟の建造物)を撮影して写真を作成した。
➁Yが同じ被写体(廃墟の建造物)を撮影して写真を作成し,これを掲載した書籍を出版した。
③XがYの行為はXの著作権(翻案権)を侵害するとして,書籍の頒布等の差止めや廃棄等を求めろ訴訟を提起した。
事件で,
著作物の翻案とは,「既存の著作物に依拠し,かつ,その表現上の本質的な特徴の同一性を維持しつつ,具体的表現に修正,増減,変更等を加えたものであることがまず要求されろが,この理は写真の著作物についても基本的に当てはまると判断し上で,
a)写真の撮影では,“撮影対象自体”をもって表現上の本質的な特徴があるとすることはできない。
b)“写真撮影者の,撮影時季,撮影角度,色合い,画角などの表現手法”に表現上の本質的特徴がある。
との考えから,
c)この件では,Xの写真とYの写真とでは,撮影方向や撮影時季,色合い等が異なるため,翻案権の侵害とはならない。
と判示しました。

ご相談は弁護士法人菊池綜合法律事務所へ!

この記事を書いたプロ

弁護士法人菊池綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 菊池捷男

岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL:086-231-3535

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
菊池綜合法律事務所|菊池捷男弁護士は数多くの民事裁判を手がけてきたエキスパート

法律事務所は決して敷居の高い場所ではありません。(1/3)

 事務所設立以来40年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に6人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。 ...

菊池捷男プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

あらゆる法律問題に対処可能

事務所名 : 弁護士法人菊池綜合法律事務所
住所 : 岡山県岡山市北区南方1-8-14 [地図]
TEL : 086-231-3535

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-231-3535

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
2 会社法の条文構成

2 会社法の条文構成これは第一編から第七編にわたる。第一編「総則」 第一章として、すべての種類の会...

[ 会社関係法 ]

1 会社法制定の理由

1 新会社法の制定の理由平成17年に単行法としては、初めて「会社法」が制定された。その理由は、多岐にわ...

[ 会社関係法 ]

凧は風の力を借りたときではなく、風に立ち向かったときに、最も高く揚がる

Kites rise highest against the wind, not with it という言葉は、時期はいつかは知りませんが、ウインストン・...

[ 格言や歴史上の偉人の言葉に学ぶ ]

  わが国で指名委員会等設置会社が不人気である理由

1不人気である実体日本取締役協会(JACD)の調査によれば、2018年3月現在、指名委員会等設置会社は、東証1部上...

[ 会社関係法 ]

執行役員と執行役の違い

1 法律上の立場「執行役員」は、会社法には規定のない用語である。会社法でいう「役員」とは、取締役・会計参...

[ 会社関係法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ