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遺産分割判例法理 「遺産分割による代償譲渡」は有効

法務局で登記手続をする場合,先例がないときは,容易に認めてもらえません。下記の事案も,そうで,家庭裁判所で遺産分割の調停が成立し,その遺産分割調書を登記原因証明情報として、代償分割により取得した不動産について所有権移転登記手続の申請をしたことに対し,法務局が認めなかったことか... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-17

遺産分割判例法理⑦ 財産全部についての遺産の分割の方法を定めた遺言は債務に及ぶ 

 民法899条は,「各共同相続人は、その相続分に応じて被相続人の権利義務を承継する。」と規定していますが,ここでいう相続分とは,遺言書により指定された相続分,それがない場合は法定相続分のことです。 その場合,遺言書で,相続分を指定しておれば,それによりますが,遺言書で相続分は... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-16

遺産分割判例法理⑥ 遺産分割の方法を定めた遺言の効力は代襲相続人に及ばない

遺言書の効果は,遺言書に書かれた文言に限られます。長男に全財産を「相続させる」と遺言書を書いた場合で,その長男が被相続人よりも早く亡くなったときは,その遺言の効果は生じません。ですから,被相続人より先に長男が亡くなった場合,長男に相続させたかった財産を,長男の子に相続させ... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-15

遺産分割判例法理⑤ 相続放棄は詐害行為にならない

 しかしながら,相続放棄は,詐害行為になりません。下記の判例があるからです。 ですから,遺産分割協議で,具体的相続分に満たない遺産を受けるのではなく,相続放棄をしてしまった方が,債権者から差し押さえられるおそれはなくなります。 すなわち,最高裁第二小法廷昭和49年9月... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-14

遺産分割判例法理④ 遺産分割協議は詐害行為になりうる 

 債務が多くあり,遺産を相続しても債権者に差し押さえられると考え,遺産分割においては取得できる具体的相続分よりも,少ない遺産しか分割を受けなかった場合,その遺産分割協議は,詐害行為になり,取り消されるおそれがあります。 すなわち,最高裁判所第二小法廷平成11年6月11日判... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-13

遺産分割判例法理③ 債務不履行による遺産分割協議の解除は不可

 これは,代償分割など,遺産分割協議で,相続人の一人が債務を負担した場合で,当該相続人が債務を履行しないときは,他の相続人は,遺産分割協議を解除することができるか?というと,遺産分割協議を解除することはできないというのが判例です。 すなわち,最高裁判所平成元年2月9日第一... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-12

遺産分割判例法理➁ やり直し遺産分割協議でも不動産取得税はかからない

 遺産分割協議を合意解除し後,やり直した二回目の遺産分割で不動産の相続登記したときも,不動産取得税は発生しないというのが,判例です。  すなわち,最高裁昭和62年1月22日第一小法廷判決は,「被上告人を含む相続人らは第一回遺産分割協議のうち本件相続土地に関する部分を相続人... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-11

遺産分割判例法理① 遺産分割協議の合意解除は有効

 いったん成立した遺産分割協議も,全相続人が合意すれば,解除でき,解除後,改めて遺産分割協議を成立させることはできます。 最高裁判所平成2年9月27日第一小法廷判決が,「共同相続人の全員が、既に成立している遺産分割協議の全部又は一部を合意により解除した上、改めて遺産分割協... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-10

初夢 汝の敵を愛せよ!は,新約聖書の中の言葉。

汝の敵を愛せよ!は,新約聖書の中の言葉。しかし,凡々たる汝に,敵を愛することなどできるわけはない。されど,汝が敵。すなわち,汝が有力な競争者や競業者,出世の妨げをしている目の上の瘤。の持つ,美質,麗質を褒めることはできる。褒めて,褒めて,褒めまくることはできる。無論... 続きを読む

大切にしたいもの

2017-01-06

新年の抱負 ホームページ上での新著の上梓

あけましておめでとうございます。本年は,ホームページ上で,新著を上梓してみたいと思っています。利点は,法令の改廃・判例の生成・変更に,迅速に対応した改訂ができること実務の動きや変化を,これもまた迅速に反映させうることなどです。最初の新著は,         ... 続きを読む

相続判例法理

2017-01-05

感謝と充実の1年でした

 私の拙いコラムへの訪問者は,月を追うごとに増え,1日の訪問者数が最高で2427名に,また,閲覧されるコラム数も,1日最高で延べ6728通になるに至っております。本年も,私にとって,感謝と充実の1年でした。本当に,ありがとうございました。 続きを読む

2016-12-28

重大な判例変更④ 判例法理の進化と高度化。そして,

平成28年12月19日最高裁判所大法廷決定は,私たち弁護士などの法律実務家に,従来の判例法理の一擲((いってき)を求めるものですが,その判例法理は,旧判例に比べ,法理をより高度なものに高め、かつ、深めております。すなわち,従前の法理は,下記2判例ですが,いずれも,実にシンプルな... 続きを読む

相続相談

2016-12-28

重大な判例変更③ - 預貯金がすぐには引き出せない問題について 

― 預貯金がすぐには引き出せない問題Q 今次の判例変更により、預貯金が遺産分割の対象と解されるに至ったことから、たちまち、遺産分割が成立するまでの間は、預貯金を引き出すことができないという問題が生じますが、この場合は、どのように考えるべきでしょうかgA 今次の判例での次の... 続きを読む

相続相談

2016-12-26

重大な判例変更② 判決要旨

平成28年12月19日最高裁判所大法廷決定の要旨は、次のとおりです。① 遺産は,相続人が数人ある場合,相続開始とともに共同相続人の共有になる。➁ この遺産共有関係を協議によらずに解消するには家庭裁判所の遺産分割審判による。③ 遺産分割の審判手続において遺産を分割する基準と... 続きを読む

相続相談

2016-12-24

重大な判例変更④ 新判例は損害賠償請求債権に及ぶか?

Q 交通事故で,被害者が死亡した場合,相続人は,加害者に対する逸失利益などの損害賠償請求権を相続しますが,これも,新判例(最高裁大法廷平成28年12月19日決定)の下では,遺産分割の対象になるのか?A 損害賠償請求権は遺産分割の対象にはなりません。 【理由】新判例は,... 続きを読む

相続相談

2016-12-21

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