コラム

 公開日: 2017-01-09  最終更新日: 2017-01-18

北欧の光(1)

20代後半、設計者としてはまだかけだしの頃
初めてヨーロッパに降り立った朝でした。

当時は旧ソビエト上空は飛べず、アラスカ州アンカレッジ経由で、
二十数時間を費やして午前6時コペンハーゲン国際空港に到着。

到着ラウンジでの光景。
少し高めの天井の部屋に低めのテーブルと椅子のセットが整然と並び
その上に低く々々吊られたペンダント照明の連続!

眠気が一気に吹き飛んだショックが
いまだ脳裏に残っています。

当時の手記に床上1,100とあります。
テーブル高さは40㎝程度ですから、テーブルの上70㎝くらい、
椅子に座ってちょうど目線高さに吊られていたのでしょう。

PHランプを始めて認識した瞬間でした。

Restaurant Top Hut            Restaurant Top Hut

PH-5、 1958年、Poul Henningsen( ポール ヘニングセン)の設計、
近代照明デザイン「不朽の名作」と云われる器具です。

構造は以外と単純で、100W(現在のものは150W)の普通ランプシリカ球に
4枚のアルミのセードと球の真下に小さな遮光の円盤を付けただけのものです。

羽根状に湾曲した金属板を重ねることによって
光源を全く見せず、反射光のみでの間接照明の器具ですが、
独特の湾曲による、とてもやわらかな光りのグラデーションと
シャープな輪郭が絶妙のプロポーションとコントラストを織り成しています。

目線レベルで観るとき、その姿はさながら宙を舞う光の花!
金属の器具としての存在感は消え去り、
単体での持ち味は、群となればいっそう効果を高めます。

このデザインに、北欧、高緯度地域に住む人々の「光り」への希求と
「光り」への感性のゆたかさを、感じるのは私だけではないと思います。

半世紀以上も前の作品ですが、北欧デザインの粋といって良い作品、
私たち日本人にも何かこころひかれる灯りです。

讃岐の家            さぬきの家

住いの設計工法 竹内建築設計事務所_岡山

日々のの生活を活性化する豊かな日常空間づくりをテーマとする岡山市の設計事務所です。
E-mail:kaz-tak@mx6.harmonix.ne.jp

この記事を書いたプロ

有限会社 竹内建築設計事務所 [ホームページ]

建築家 竹内一利

岡山県岡山市北区富原3296-86 国立岡山病院南道路(山陽高速道高架下道路)を西に約500M [地図]
TEL:086-255-8411

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2
<< 前のコラム
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
監理建築士の竹内一利さん

自然の恵みと豊かさを感じられる「こころ住み家」づくりのパートナーでありたい(1/3)

 岡山県岡山市北区、国立病院機構 岡山医療センターの西約500メートル、山裾に開かれた団地内の木立ちに囲まれた傾斜地にアトリエを構える「住いの設計工房 竹内建築設計事務所」。打ち合わせ室を兼ねた玄関ホールは、南のガラススクリーンと北の大きく...

竹内一利プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

シンプルな構成に、自然の恵みの豊かさを感じる生活空間の設計

会社名 : 有限会社 竹内建築設計事務所
住所 : 岡山県岡山市北区富原3296-86 [地図]
国立岡山病院南道路(山陽高速道高架下道路)を西に約500M
TEL : 086-255-8411

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-255-8411

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

竹内一利(たけうちかずとし)

有限会社 竹内建築設計事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
悪条件は可能性!

狭く不整形な敷地、大きな高低差、規格住宅の建たない土地もあるでしょう。敷地条件が良くないと、満足な住いは...

[ 設計事務所まるごと活用 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ