コラム

 公開日: 2018-05-02 

人の役に立てる子供とは?親の無条件の関わりが自己肯定感を生む

人の役に立てる子供とは?親の無条件の関わりが自己肯定感を生む

「自分は他人のために役に立っている」
人はそう感じることで、自分の存在意義を確認します。

これを『自己有用感』と言います。

自己有用感に必要な自己肯定感

自己有用感を持つ子供は、学校でも家庭でも積極的に手伝いしたり、困っている友達を助けたりできます。
しかし、この自己有用感を持つために必要なことがあるのです。

それが『自己肯定感』
または『セルフエスティーム』とも言います。

・自分は大切な存在だ
・自分はかけがえのない存在だ

自分を大事にでき、自分のことを大切に思う気持ちですね。

大人にほめられるために行動する子供は自己肯定感が低い

では、自己肯定感が低いと自己有用感は持てないのか?
そんなことはないと思います。
ただし、その場合「心から人の役に立ちたい」と思うのではなく、「ほめてもらいたいから」という承認欲求が目的となります。

わかりやすい例をあげましょう。
教師時代にこんな生徒がいました。

授業の片づけや掃除も評価にいれている先生の授業。
AさんもBさんも、率先して人のゴミまでホウキで掃いて捨ててくれます。

ところが、毎日の掃除時間になると
Aさんは、自分の最低限の掃除しかしません。
Bさんは、率先して人のゴミまでホウキで掃いて捨ててくれます。

Aさんの目的は
・先生から評価をもらう

Bさんの目的は
・評価は関係なく、人の役に立ちたい

なぜこのような差が生まれるのでしょうか?

条件つきで認められた子どもは優越感を得ようとする

幼い頃から、結果や才能をほめられてきた子どもは、何かができないとほめてもらえません。
そうなると、ほめてもらうためや良い評価をもらうための行動をとるようになるわけです。

条件つきで親が認めるので、私は私のままでいいと言う自己肯定感よりも、人より優れていなくてはいけないという『優越感』しか身に付きません。

幼い頃から、無条件で自分の存在や努力をほめられてきた子どもは、結果が出なくても親が認めてくれるので心が満たされています。
私は私のままでいいという自己肯定感が高いです。

親は子供へ「失敗してもいいんだよ」って伝えてやる

自己有用感は人との関わりの中で身に付きます。
人と関わるということは、不用意な言葉を言ったり言われたりし、傷ついたり傷つけられたりすることもあります。
でもそうやって、人とのより良い関わり方を身につけていくのです。

「仲良くしなさい!」
と一方的に言うのではなく、失敗経験を積ませ、そこから子どもが自分で仲良くするにはどうすればいいかを学び成長していくのだと思います。

ですから親や先生は、子どもは失敗で成長するものと思っておくことですね。
「失敗してもいいよ。それは大切な経験値だから」

僕は児童・生徒向けの講演で必ず伝えています。
ぜひ、親御さんもお子さんへそう伝えてやってくださいね。

子どもは感情コントロールが苦手

ただ、あまりにも大きな失敗は子どもへのダメージが大きい。
小さな失敗をたくさん積み重ねる経験がいいのです。

特に最近の子供は、人との関わり方が下手だと言われます。
そのためには、感情コントロールと人との関わり方のスキルを身につけておいたほうが、大きな失敗で落ち込むことは少なくなります。

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