コラム

 公開日: 2015-12-17  最終更新日: 2015-12-23

新築住宅の失敗例  性能①

前回までは、新築住宅における後悔するポイントについてハウスメーカー、工務店、建売住宅の比較にてご説明してきました。

比較するポイントはいくつもありますが、今回は、『性能』と言う点にスポットを当ててみたいと思います。一口に『性能』といっても様々な性能があります。分かりやすいところで言えば、「耐震性能」。そのほか、「気密性能」、「断熱性能」などが有名なところですが、そのほか、「省エネ性能」があり、その「省エネ性能」に影響を与える、「換気性能」や「デザイン性能」というものも大切です。デザイン性能とは『間取り』と関係してきますが、良い住宅であればあるほど、この換気性能やデザイン性能が省エネ性能に影響を与え、その結果、そこに住まう人の健康にも影響をあたえます。例えば、ヒートショックやアトピー、花粉症といったアレルギー性の病気に対して住宅の性能が大きく影響するのです。
 
ここからは、かいつまんで各性能についてお伝えしていきます。

まずは「耐震性能」。耐震性能を現す数値としては、「耐震等級」と呼ばれるものがあります。
簡単に言うと、建築基準法における耐震性の通りに建築されたものが耐震等級『1』。その、1.25倍の強度のものが、耐震等級『2』。1.5倍の強度のものが『3』です。現行の基準では、『3』が最高基準です。

建築基準法における基準とは、数十年に一回、起こりうる地震に対しては「損傷防止」、数百年に一回、起こりうる地震に対しては「倒壊防止」を目標とされています。

つまり、現在の建築基準法においては、震度7クラスの地震に対して建物がもし損壊することがあっても、人命に影響が出ないことを目標とされているのです。

ちなみに岡山県は津山の一部を除いて、活断層が無いと言われており、神戸で起きたような直下型の地震は起こらないだろうと考えられています。直下型の地震においては小さな建物の方が被害を受けやすいと言われており、東日本大震災のような、海でのプレートにて起こる地震には、大きな建物が弱いとされています。

今後30年以内に起こると言われる南海トラフの影響を受ける、南海、東南海地震においては、岡山では震度5強から、震度6弱の地震が起こる可能性があると言われています。この言葉を額面どおりに受け取れば、建築基準法に準ずる建築物であれば、耐震等級が『1』であってもこれらの地震には耐えうると言うことになります。但し、人命に影響が出ない目標値でありますので、あくまでも建物のが損壊しない保証がされているものではありません。建物が損壊してしまっては、状況によれば建て直しが必要となりますので、耐震等級が高いに越したことはありません。しかし一方で、だからと言ってオーバースペックの住宅に多くの資金をつぎ込むことはいかがなものかという考えもありますので、判断の難しいところです。

神戸の震災において倒壊した建物は、「旧耐震」と呼ばれる、昭和55年の建築基準法の大改正前の建物が殆どであると言われています。昭和56年施行の「新耐震」にて基準が厳しくなり、平成12年の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」において、アンカーボルトや地盤改良工事などに関する基準が設けられてきている今の住宅のスペックはかなり高くなっていることは間違いありません。

話が複雑になりましたが、「耐震性能」について、少し理解していただけたかと思います。

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花菱不動産株式会社 [ホームページ]

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